学校での大学説明会の時のこと、渡邉司寳先生からスマホに通知が入りました。銀河書道作品展最終審査日の二日後だったので、もしかすると結果の報告ではないかと思い、緊張しながら説明会が終わるのを待ちました。説明会が終わってすぐに確認してみると、自分が『文部科学大臣奨励賞』を受賞したという内容でした。上位入賞を目指して今回の作品を書いていましたが、まさか自分が最高賞をいただけるとは思っていなかったのでとても驚き、今までの努力が評価されたことに喜びが込み上げてきました。また、妹も中学生の部で第一席を受賞したことも分かり、兄妹で切磋琢磨してきた成果を実感しました。
私は今回『石臺孝経』を書かせていただきました。
最後の銀河書道作品展の作品としてこれまで習ってきたことのすべてを出し切りたく、挑戦し甲斐のある難しい作品を書きたいと思っていました。どのような作品があるか先生に相談したところ、候補の一つにこの作品がありました。隷書体の作品は書いたことがなく、また、とても小さい文字の作品だったので不安でしたが、実際に書いてみるとのびのびとした波磔の美しさに惹かれ、銀河書道作品展の集大成となる作品として書き上げたいと思いこの題材を選びました。
隷書体の筆づかいを再現するのに苦労しました。文字が小さくなかなか完成に近づかず、終盤は提出期限に間に合うか不安で、毎日遅くまで教室に残って作品を書いていました。また、受験生として勉強したり、学校行事の関係で朝早くから夜遅くまで学校にいたので時間が足りず、すべての事をこなすのはとても大変でした。そのような中でも書道で得た集中力と時間管理能力を活かし、限られた時間でできるベストを尽くして全てのことに本気で取り組む事が出来ました。
5歳の時に銀河会鹿沼本部に入会しました。幼少期から文字に興味があり、母と二人の叔母が渡邉司寳先生のもとで書道を習っていたこともあって、母に勧められて習い始めました。小学校低学年の頃に六年生の作品をよく書いていて、先生に褒めていただいたことで、より書道が楽しくなった記憶があります。
この度は、高校生として最後の出品となる銀河書道作品展において最高賞をいただき、本当にありがとうございました。作品制作の途中、正確な臨書ができていない箇所が出てきてしまい、途中で失敗したときには諦めそうになりましたが、先生方のご指導とサポートのおかげで書き直すことに決めました。書き方の分からない文字があった時には、お忙しい中でも優しくご教示くださり、間違えずに書き終えることが出来ました。夜遅くまで作品を書いている時にはお気遣いいただき、励ましの言葉をかけていただきました。支えてくださった司寳先生、司航先生、菅沼先生には心から感謝しています。今まで書道で学んだことを心に留め、これからの受験勉強そして人生に活かしていきたいと思います。本当にありがとうございました。
森戸寳瞭さん『文部科学大臣奨励賞』受賞おめでとうございます。
お母様と二人の叔母様も学んだ銀河会鹿沼本部に入会されたのは、5歳の時でしたね。
あなたは、小学校の低学年の頃から高学年のお手本に挑み、納得できるまで書き込むような子でした。例えば、右払いを習得するために自分から分からないところを先生に尋ね、何度も鍛錬を惜しまず練習を重ねる姿がありました。
中学二年生の時には「書家になりたいけど、なれますか?今、伸び悩んでいるので・・・」と聞いてくるなど、高い向上心の一面を覗かせていました。
この度の作品制作中は、毎日の天気、湿度の変化にも細心の注意を払い、さらには梅雨の影響で作品の完成度が下がらないかどうかにまで考えが及ぶところに驚き感心しました。
学業との両立の難しさに悩みながらも、毎日教室に通いお手本と向き合い、一点一画をおろそかにせず探求し梅雨前に完成させたこと、あなたの精神力の強さはいかばかりでしょう。本当に素晴らしいと思います。
書道のみならず学業も確実に修め、目標とする大学に向かって進むことが出来ると確信しております。これまでの経験を活かし自分の進む道を見つけるまで努力されることを願っております。
家族での夕食時に、田中惺寳先生からお電話をいただきました。『中華人民共和国駐日本国大使館賞』を受賞したと聞いた瞬間、嬉しさと驚きで涙が溢れました。その後、家族がおめでとうと声をかけてくれて、改めて喜びを感じたのと同時に、応援してくれた方々、特に祖父母には早く報告したいと思い、いち早く連絡しました。
中島司有先生の『三體千字文』を書かせて頂きました。
田中先生からは昨年挑戦した『金剛般若経』を極めていくことを勧められていたのですが、第50回記念銀河書道作品展で文部科学大臣奨励賞を受賞された方の『三體千字文』を会場で目にした時にとても感動し、私も書いてみたいと強く思ったため、この作品を選ばせて頂きました。
部活動と勉強と、書道の両立です。
私は、バスケットボール部に所属しており、最後の大会がちょうど作品制作期間と重なることや、大学受験に向けて勉強も忙しくなる中で、時間を作り計画的に進めていくことは、とても大変でした。
最初は仕上げられるかどうか心配でしたが、書き進めれば進めるほど、書道の楽しさをより一層実感できたので、限られた時間であっても焦ることなく、最後まで楽しく取り組めたことがとても良かったです。書道に取り組む時間が、バスケや勉強にも良い影響を与えていたと思います。
名前を入れて作品が完成した時の達成感は格別で、様々な思いがこみ上げてきました。
小学二年生の時です。きっかけは、田中先生のお母さまとの出会いでした。
田中先生の教室の近くを通った時に、家族で看板を見ていたら、お庭の手入れをされていたお母さまが「どうぞどうぞ、見ていって!」と、すぐさま私たちをお教室に案内してくださったのです。急展開ではありましたが、とても明るく朗らかなお母さまのおかげで、すっかり緊張も解け、元々絵を描くことや字を書くことが好きだった私は、書道にも自然と興味が持てたのだと思います。
体験で初めて筆をにぎった時のワクワク感は、今でもはっきり覚えています。そして、田中先生の優しいお人柄にも惹かれ、すぐに入会を決めました。
お稽古に通い田中先生とお話をしていると、心が穏やかになります。特に、中学・高校と、部活などで辛いことがあった時は、田中先生の優しさが心に沁みました。
今回の作品制作にあたっても、お稽古に行くと必ず「忙しいのに頑張って来てすごいね」「ここまで良く書き進めてきたね」「計画的にできて本当に偉いね」と、たくさん褒めてくださることがとても励みになっていたので、本当に感謝しています。そんな田中先生にご指導頂いてきたおかげで、書道が大好きになり、もっと上手になりたいと思うようになりました。
作品を書き上げた時には、大きな目標を最後まで成し遂げることができたという自信をまた一つ持つことができました。
田中先生、また応援してくれた家族や友達への感謝を忘れず、この経験をこれから活かしていきたいと思います。今後ともご指導よろしくお願いいたします。
筋野優葵さん『中華人民共和国駐日本国大使館賞』受賞おめでとうございます。
私の母が庭の草花の手入れをしている時、看板を見て書道教室のことを尋ねてくださったことがきっかけとなり、小学校二年生の6月に銀河会ふじみ野本部に入会されました。その頃のあなたは、落ち着きのある少し控えめな感じに見受けられました。
お母様が「書道を通して自信を持てるようになってほしい」と仰っていましたが、水泳との両立にも意欲的に取り組み、早朝から数q泳ぎ、それからお稽古に来るという日々が続いていくうちに、とても活発な印象へと変わっていきました。
書道に対して常に真摯に向き合い、線質は伸びやかでとても柔らかく、色々な筆法を即座に吸収・表現でき、どんな書体にも挑戦できる優れた資質を持っています。
埼玉県書初め展では特選、中学三年生の時にはふじみ野市の広報誌の題字を、自分の感性のみで美しく書き上げました。中学・高校ではバスケットボール部で部長兼キャプテンとして活躍し、何事にも全力で取り組む姿勢は、書道教室に通う全ての生徒の模範となっています。
今回の作品制作中は、中島司有先生のお手本の気品と格調の高い美しさに圧倒されながらも、探求と努力を惜しまず、さらには楽しみながら書き進めていく姿にいつも感心していました。技量だけでなく、目標に向かって根気よくやり遂げる強い信念を持ち、自分で計画を立て、半年余りの作品制作期間中も、集中力と緊張感を途切れさせることなく保ち、安定した精神性の高い作品を書き上げることができました。
1文字1cm四方のマスの中にも、あなたらしい優しさが伝わる、心洗われる作品になりましたね。あなた自身の秘めた能力に「努力」という磨きをかけた結果、『中華人民共和国駐日本国大使館賞』という素晴らしい賞を頂くことが出来たのだと思います。
これからも書道で培った精神や技術を礎にして、輝かしい未来に向かって飛躍してほしいと願っています。
驚きと喜びの気持ちでいっぱいでした。最後の銀河書道作品展として思いを込めた作品でしたので、このような素晴らしい賞をいただくことができ、今まで積み重ねてきた努力が報われたなと感じました。 たくさんの方々から祝福していただき、これまでの集大成として小さい頃からの憧れの賞を受賞することができた喜びと同時に、自分をここまで支えてくださった先生方や家族に深く感謝しています。
今回は『三體千字文』を書かせていただきました。
線の繊細さと楷行草3つの書体で構成された美しさに魅力を感じ、とても憧れていました。昨年度も同じ作品に取り組んだのですが納得のいく作品を書けなかったので、再挑戦しました。
昨年の悔しさはもちろん、これまでの集大成として思い残すことがないよう、強い気持ちでこの作品に取り組むことができました。
作品に取り組んでいた期間は、部活動の引退前の忙しさとも重なり、学校生活との両立にとても苦労しました。
1cm角のとても細かい文字を書き進めていく中で、間違えてはいけないという重圧と、締め切りに間に合うかどうかという不安でいつも挫けそうでした。集中力のない私には忙しい日々の中で毎日作品に向かうだけで精一杯でしたが、昨年の経験と先生方や家族の支えのおかげで無事に書き上げることができ大変嬉しく思っています。
小学三年生の頃に文字を書くのが苦手だった私を母が心配し、教室に通うようになりました。
作品として文字を書いていくのはとても楽しく、今までお稽古を退屈に感じたことはありませんでした。ただ記録するためと思って書いていた文字が、書道として向き合うことで自分自身を成長させてくれるものとなりました。
小学生の頃から書道を通して多くの学びをさせていただいた桜華会本部の先生方には、感謝の思いでいっぱいです。
お稽古以外の時間にも相談に乗っていただいたり、技術面だけではなく精神面でもアドバイスをしてくださり、書き進めていく中でとても支えになりました。まだまだ未熟な私がこうして作品展に出品し素晴らしい賞をいただけたのも、先生方が励ましのお言葉をかけてくださり、私に寄り添いご指導くださったおかげです。本当にありがとうございました。これからも努力を惜しまず学び、成長していきたいと思っています。
春木節李さん『中華人民共和国駐日本国大使館賞』 受賞おめでとうございます。
小学三年生の時、漢字の書き取りが苦手だということで入会された日のことを鮮明に覚えております。初めてのお稽古は学校の書き初め指導でしたが、緊張の面持ちで練習しましたね。その日から10年の歳月でこのような喜びの日を迎えられるとは夢のようです。決して器用ではないあなたの何事にも精一杯に取り組む姿勢は、誰にも負けない素晴らしいものです。これまで同学年の門下生が受験や部活動の両立が難しいと書道から離れて行きました。その中であなたは部活動も続けながらコツコツと千字文を書き上げるまでに力を付けてくれました。
昨年、三體千字文を書き上げた際に一文字間違えが見つかりました。私はあなたが悔しさと諦めの気持ちにどう向き合うのか見守っていましたら、直ぐに「先生、来年もう一度三體千字文に挑戦します」と言ってきました。その覚悟の先に見据えているものを感じました。二回目の三體千字文は筆を持つ前に必ず文字を確認して書き進めていました。返却してきた手本にはチェックがいっぱいでした。
前 銀河会会長の中島裕豊先生は常々「継続は力なり」と私共に話してくださいましたが、あなたは見事にその言葉を体現してくれました。多字数を書き上げることで何事にも大切である計画的な時間管理、集中力が養われます。その大きな力は継続の中で育まれるのです。
これまで銀河書道作品展で培った能力をこれからの人生に発揮してくださることを心から願っています。
大川司寛先生からのお電話で『毎日新聞社賞』の受賞を知りました。
母の携帯をスピーカーモードにして、少し緊張してお話を伺いました。初めは信じられない気持ちでしたが今までの努力が実ったのだと実感し、嬉しさで胸がいっぱいになりました。昨年の銀河書道作品展は、出品できたものの悔いが残る作品となってしまいました。私自身高校三年間の最後となる銀河書道作品展で、集大成として思い残す事のない作品を書きたいと想いを込めた作品が、このような賞をいただけたこと、本当に嬉しく光栄に思います。
今回は『草訣百韻歌』を書かせていただきました。
高校二年生のときに『二體千字文』を書き、草書の多彩な線の変化に魅力を感じました。今回の銀河書道作品展でも草書に挑戦したいと思い『草訣百韻歌』に取り組むことに決めました。昨年と別の書体に挑戦するのではなく、草書作品の完成度を高めたい気持ちがあったので先生と相談をし、今回の題材を選びました。
計画的な作品制作です。
昨年は作品が思うように上手く進まず、締め切りまでに作品を仕上げなければならないという焦りで体調を崩してしまいました。今年はその事を踏まえ、書道と勉強の時間を明確に分け、一方に偏らないことを目標に書き進めました。書いているときは、他のことは何も考えず一心不乱でした。目の前の作品と向き合う時間が好きで時間が過ぎるのが早く感じました。締め切りに間に合うだろうかと不安になることはありましたが、先生や家族の励ましと支えのおかげで最後まで書き上げることができました。
私が書道を習い始めたのは小学一年生のときです。
小学六年生のときに大川先生の桐生本部に通い始めました。先生のところに通い始めた頃は、今までと環境が急に変わり不安がありましたが、優しくご指導いただき、今では楽しくお稽古に通っています。
今回『毎日新聞社賞』を受賞できたのは、大川先生のご指導のおかげです。
先生が常に私に対して情熱を持って指導してくださり、技術だけでなく書道の奥深さを教えていただけたからこそ、このような素晴らしい賞をいただけたのだと思います。本当にありがとうございました。先生は私の個性を尊重しながらも適切なアドバイスや温かい励ましをくださり、そのおかげで自分らしい作品を最後まで書くことができました。
今後もこの経験を生かし、さらなる飛躍を目指して努力し続けたいと思います。
高橋寛帆さん『毎日新聞社賞』受賞おめでとうございます。
あなたは、私立高校の「特別大学進学コース」という特進クラスに所属しており、模試や授業数・学習内容も大変で土日も登校がありました。日々の時間のない中、こうして完成でき、積み重ねた努力がこの成果に繋がったと思います。よく頑張りましたね。そして、受賞もさることながら、昨年に残した壁を克服し、元気に期日に余裕を持って作品制作を終えました。『計画的に進める』という目標達成は、大きな自信になったことと思います。昨年は提出後も体調を崩ししばらくお休みしたので、心配していました。今年は笑顔で筆を置けたこと、山を越えられたこと、私は何より嬉しかったです。
思えば、小学六年生で転入、以前の書塾との違いに戸惑う事もあったと思いますが、初出品作『順風満帆』の如く、次々に学校・地区代表になり、中学一年生で市長賞受賞と活躍されましたよね。口数は少ないけれど、黙々と作品と向き合う姿は教室の雰囲気をリードしてくれました。内に秘めた闘志や芯の強さも、今回の紙選びに表れていると思いました。素敵な作品となり、これから様々な折に、見返して自分を励ましてくださいね。きっと書を通して培った精神力や集中力はあなたの味方になってくれます。臨床検査技師になるという夢を叶えて、多くの方々の力と支えになること楽しみにしています。
最後に、いつも車で送迎してくださる、お母様はじめご家族の応援あってのこと、感謝とお喜び申し上げます。
受賞の知らせを受け取った直後はとにかく驚き、信じられない思いで一杯でした。しかし段々と実感が湧いてくるにつれて、長年の努力が実った様に感じられて、とても嬉しかったです。
また、銀河書道作品展への最後の挑戦となる高校三年生で、この様な大きな賞を頂けることになり、続けてきて良かったと心から思いました。この一年で成長できた気がして喜びもひとしおです。
今回は『日本書紀』を書かせて頂きました。
去年・一昨年は、続けて写経作品に取り組みました。今年はこれまでとは違う作品に挑戦してみたくなり、楷書や行書で何か良いお手本は無いかと探していた所で、日本書紀が目に入ったのがきっかけです。日本書紀は歴史の授業でも取り扱ったり、現代語訳された書籍を読んだことがあったりと身近なものだったので、一度自分でも書いてみたいと思い、取り組みました。
今回は、マス目が無く縦罫だけの作品だったので、一行に丁度良く文字を収めることを意識しました。原本は、文字の大きさや間隔にバラつきがあり、それを整えて全体が揃う様に注意を払いながら書いていく事が難しかったです。
また、一行により小さな文字で二列分の文字を書く部分もあり、書き進める事がとても大変でした。最後まで雰囲気を統一して書き上げることができ、嬉しく思います。
小学校一年生からです。
当時は周りの友人が数多く習い事に通っており、私も何か始めてみたいと思っていました。その後、母に連れて行ってもらった教室で、同級生や上級生が真摯に書に向き合う姿に憧れを感じ、私も書道を習うことに決めたのがきっかけです。
12年間書道を続け、書の楽しさや奥深さを強く感じる事ができました。
渡先生には、今回作品を作り上げる中で、文字だけでなくお手本の作成や罫線を引く下準備まで懇切丁寧に指導して頂き、感謝の念に堪えません。本当にありがとうございました。
先生からの教えを心に刻み、今後も書に向き合っていきたいと思います。これからも書道を続けていきたいと思っています。今後ともご指導よろしくお願い申し上げます。
畑華歳さん『毎日新聞社賞』受賞おめでとうございます。
12年間の集大成の年に素晴らしい賞を受賞できたことに、心から感動しています。
小学一年生の入会当初から、落ち着いて真面目にお稽古に取り組む穏やかな生徒でした。黙々と筆を運ぶ姿は、他の生徒たちのよいお手本となっています。
今回の作品制作中も、あなたの集中力が周囲に伝わり、各々が制作に没頭する雰囲気を作り出してくれました。毎週、教室で繊細な文字が一行ずつ埋まっていく様子は、後輩たちの憧れとなり目指す姿として映ったはずです。とても頼もしい存在でした。
小・中学生時代は、市の書き初め展で途切れることなく代表に選ばれ大賞を受賞。令和5年加賀市七夕書道展では準大賞を受賞と、年を追うごとに優れた成績を積み上げてきました。
高校生になり進学校の勉強が忙しい中、書写技能検定に挑戦し硬筆毛筆共に2級に合格。掲げた目標に懸命に取り組み、着実に結果を出す姿勢に感服しました。
市民アマチュア美術展では、来場者の投票で決まる「お気に入り賞」を2年連続で受賞。書の研鑚と作品に込めた思いが、観る人の心を捉えた証となる褒賞でした。
書道で培った集中力と繊細な感覚は、将来あなたが進む道で必ず役に立ちます。さらなる高みを目指し、活躍してください。そしてこれからも共に書道を楽しみましょう。
母と妹と外出している時に渡邉司寳先生からLINEで連絡をいただきました。『毎日新聞社賞』という文字を目にした時は、まさか自分が中学生の最高賞を受賞するとは思っていなかったので、何かの間違いじゃないかと何度も何度も見返しました。信じられない気持ちでいっぱいで周りの目も気にせずに喜びました。
先生方や家族がとても喜んでくれて、おめでとうと言ってくれました。このような素晴らしい賞をいただけて、頑張って良かったと心から思っています。
『石臺孝経』を書かせていただきました。
楷書や行書など、いくつかの候補を見せていただいた中で隷書に魅力を感じ、書いてみたいと思い先生と相談してこの作品に挑戦することに決めました。実際書いてみると、思うように書けず、何回も練習を重ねて本番に挑みました。
一文字一文字を丁寧に確認しながら書き進めていましたが、途中で間違えてしまい最初から書き直しになってしまいました。学業や部活動の合間に時間を作って教室に通っていたので、疲れもピークに達していました。心身共に精一杯になってしまい「もう書きたくない」と落ち込みましたが、先生方に何度も励ましていただき作品を完成させることができました。
小学校一年生の時、鹿沼本部に入会しました。三つ年上の兄が通っていたこともあり、私も書道をやってみたいと母に頼んで入会させてもらいました。お稽古で書く度に先生にたくさん褒めていただき、教室に通うのがとても楽しみになりました。また、同じ学校の友達が教室に通っていたことも、お互いに良い刺激になりました。
期限までに書き終えることが出来るのか心配でしたが、先生方のサポートもあり、無事完成させることができました。支えてくださった渡邉司寳先生、司航先生、菅沼寳眞先生、本当にありがとうございました。
心配をお掛けしましたが、教室でいつも温かく見守って下さる先生方に本当に感謝しています。「最後まで諦めない」「粘り強くやり遂げる」という先生の教えは、これから生きていくうえで大切なことだと学びました。やり遂げたというこの経験は私の一生の宝物になると思います。この経験を忘れずにこれからも色々なことに挑戦していきたいと思います。
森戸捺貴さん『毎日新聞社賞』おめでとうございます。
あなたが入会した時、緊張しながらもキラキラと目を輝かせて、嬉しそうに筆を持っていた姿が印象的でした。書く文字も伸びやかで、どれほど上達するか楽しみなお子さんでした。
小学生の頃から自然な筆遣いで、線が深く沈み、強い線が魅力的なあなたは、JA書道展で学年の最高賞、下野書道展や書初め展でも毎年優秀な成績を残してきましたね。
今回の作品も隷書の特徴をすぐにとらえて、伸びやかに書けるようになりました。中学校では陸上部に所属し、度々の怪我で正座が出来ない中でも泣き言を言わず、お稽古に通い続け、忍耐力の強さが伺えました。また、清書を何回も書き直したあなたの精神力にも感心しました。高校受験を控え、学業と部活との両立はどれほど厳しかったことでしょう。よく頑張りましたね。これからも一層勉学に励み精進してください。今後の活躍を期待しています。
佐伯方舟先生から、「小学生の部の最高賞『毎日小学生新聞賞』に決定しました。おめでとうございます」と、ご連絡をいただきました。嬉しすぎて何度もジャンプをして、すぐに父や妹、祖父母に知らせました。
先生から『鮮美透涼』のお手本をいただいた時は、まだ学校で習っていない漢字もあり、難しそうだなあと思いましたが、琴美の「美」という文字が入っていたので、心を込めて書こうと思いました。
『鮮美透涼』の中でも、画数の多い「鮮」の魚へんと、「透」のしんにょうを書く時に、名前がバランスよく入るように、しんにょうの2画目の位置を考えながら書くのがとても難しかったです。
1歳から筆を持ち、3歳から銀河会総本部で本格的に習い始めました。
母は学生時代に中島司有先生に習っていて、現在も銀河会総本部に通っています。私も0歳の頃から一緒に教室について行っていました。3歳になり、私も母のように上手に書きたいと思い、一緒に通い始めました。バスで30分かかり、暑い日や雨の日は大変ですが、通うのが嫌だと思ったことは一度もありません。六年生になった今も、母と妹と楽しく通っています。
佐伯司朗先生、佐伯方舟先生を始め、総本部の先生方にはいつも優しく丁寧にご指導いただき、ありがとうございます。方舟先生から、「努力は必ず実を結びますね」と、温かいお言葉をいただき、とても嬉しいです。先生方のお陰で、大きな賞を取ることができました。
これからも、毛筆や硬筆など、難しい文字も自信を持って書けるように、日々努力したいと思います。
藤本琴美さん『毎日小学生新聞賞』受賞おめでとうございます。
銀河書道作品展には1歳より毎年かかさず出品し、小さな手形の残った作品から、小学生最後の年にこのような大きな賞をいただけるまでに成長したこと、毎回のおけいこの積み重ねの大切さを指導者として改めて認識いたしました。総本部教室にお母様と3歳から一緒に通うようになりました。お手本の細かい所までよく見て書けるようになるまで何度も練習するお子さんでした。小学生になると学校の書き初め展や硬筆展等で力を発揮し、その力に何度も感心させられました。今回の『鮮美透涼』は特に「透」の偏と旁のバランスや、しんにょうの位置に苦戦し、たくさん書き直しました。字形も難しく、名前の位置もバランスよく書くには、注意深さが必要な課題でした。しかし、琴美さんの本来の才能とおけいこで培われた確かな技術、積み重ねてきた努力が、まさに作品に表れたと思います。
おけいこにはお母様と妹さんとバスで来ています。今ではしっかりとしたお姉さんになり、妹さんと楽しく会話をしている姿が印象的です。いつも一緒に来てくださり、手厚いサポートをし、見守ってくださるお母様を始め、支えてくださるご家族に感謝いたします。中学生になってもいつも見せてくれる穏やかな笑顔で頑張ってください。
文章推敲/松藤和生・伊藤藍・長野さやか・中嶋彩子
文章校正/松藤美香子・岩城真由・正田智恵・直井彩・吉田麻由