第49回銀河書道作品展
「文部科学大臣奨励賞」


第49回銀河書道作品展の最高賞「文部科学大臣奨励賞」は、高校3年生 笠井 綾舟さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

9月1日の夕方、学校から帰ると可愛いミニーマウスのぬいぐるみの電報が届きました。自分宛てに電報が届く理由が思い当たらず、不思議な気持ちで台紙を開いてみると、『文部科学大臣奨励賞』という文字が目に飛び込んできました。同時に、自分にとって最後となる銀河書道作品展で最高賞を頂いたのだと知りました。まさか自分が最高賞を受賞できるとは思ってもいなかったので、大変驚きました。その後、佐伯方舟先生と電話でお話させていただいて、最高賞を頂いたことを改めて実感しました。両親が帰ってきてから電報を見せたところ、「良かったね。」と本当に喜んでくれました。名誉ある賞をいただき、家族全員が嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

今年は『元暦校本万葉集』を臨書しました。
選んだ理由は二つあります。一つは、仮名作品を書きたかったということです。私の名前は平仮名なので、小さいころから平仮名という文字に親しみを感じており、美しい平仮名を書くことに強い憧れを持っていました。高校生になると、日々のお稽古で『COSMOS銀河』のかな実践講座に取り組み、その成果として仮名作品を銀河書道作品展で発表してきました。
もう一つの理由は、今年が高校3年生という銀河書道作品展への出品が最後となる年であり、昨年よりも難しい課題に挑戦したいと思ったからです。昨年の銀河書道作品展では『中務集』を臨書しましたが、さらに難しい課題を書きたいと先生方に相談したところ、『元暦校本万葉集』というお手本を見せてくださりました。これまで、高校生で挑戦した人は恵比寿教室ではいないと聞きましたが、仮名が大好きなのでぜひ取り組んでみたいと思い、その場で「書きたいです!」と即答しました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

今回の作品制作では、自分が何という文字を書くのかを理解した上で書き進めるということが大変でした。『元暦校本万葉集』は一首の歌が、万葉仮名と仮名で書かれています。万葉仮名は日本語の音に合うように漢字を表記したもので、私の普段の生活とかけ離れた文字の使われ方であり、お手本の文字も細かいため、まず何と書いてあるのかを理解するために多くの時間を使いました。お手本を見てすぐに書き始めるのではなく、釈文と照らし合わせ、ひとつひとつの文字を確認しながら注意深く書き進めました。作品中には初めて見る文字もあり、わからないときには先生に質問することで解決させていきました。昨年よりも時間のかかる課題に挑戦しているものの、高校3年生ということで、学校の課題も多くなり、作品制作に取り組む時間を確保するのに苦労しました。そのようなときは、お教室に行くことで、他にも頑張っている中高生の仲間の存在を感じることが励みになり、集中して取り組むことができました。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

小学校の書写の授業で文字を美しく書くことに興味を持ち始めました。特に自分の名前に使われている平仮名という文字を美しく書くことに憧れ、学校以外の場でも書道を勉強したいと思いました。母が書道教室を探してくれ、小学校時代に母の知人の紹介で恵比寿の東京総本部に入り、現在まで楽しくお稽古に通っています。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

一つは自分と向き合って集中できることです。日々忙しく、なかなか自分自身を見つめる時間が取れないので、筆を持っているときは、自身と向き合う貴重な時間です。また、文字を通して、奈良や平安時代の人々と時空を超えて繋がっているような気持ちを持てることも魅力の一つです。たとえ難しい課題でも、努力を重ねることで少しずつ上達でき、上達できたことへの満足感が楽しみとなっています。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

佐伯方舟先生、金田翠夢先生、いつも温かく励ましてくださり、ありがとうございました。お教室に通い始めてもう随分長くなりましたが、これまで大変お世話になりました。これからも書道の楽しみや奥深さを感じながらずっと続けていきたいと思います。今後は私が親しみを持ち、憧れている仮名作品はもちろん、さまざまな種類の作品にも取り組んでいきたいです。ご指導、よろしくお願いいたします。

 

指導者(銀河会東京総本部・佐伯方舟先生・金田翠夢先生)から受賞者(笠井綾舟さん)へ

笠井綾舟さん『文部科学大臣奨励賞』受賞おめでとうございます。
あなたは、恵比寿教室に入会したころから今に至るまで、自身が以前取り組んだものより難しい題材に挑戦する姿を持ち続けています。その熱心でひたむきに取り組む姿勢は、指導者である私たちの心をつかみ、より高みに登らせたいというエネルギーを与えてくれました。中学校から都内でも有数の進学校に通いながら、学校と自宅との中間にある恵比寿教室には、たとえ勉強に追われて疲れていても、僅かな時間であっても、筆を執るために通い続けています。その熱心さと作品を書く時の集中力は、目を見張るものがあります。
あなたは小さいときから「ひらがな」が好きだったということで、高校生になってからは『COSMOS銀河』のかな実践講座を熱心に勉強していました。昨年の銀河書道作品展で『中務集』を臨書したことで、古体かなを理解できるようになりました。
恵比寿教室では、銀河書道作品展の題材は、本人が決めます。あなたが「今年はもう少し難しいものに挑戦したい」と言っていたので、高校生の題材としては初めてとなる、『元暦校本万葉集』を見せたところ、「書きたい」と即答しました。
このお手本は一首の歌が、例えば「山越乃風乎時自見・・・」という漢字の音訓を借りて日本語の音を書き表した万葉仮名の部分と、「やまこしの・・・」とひらがなで書かれている部分があります。あくまでも日本語を表記したものなので、漢字が並んでいても、中国の人には読めません。ひらがなも当時使われていた古い形のものもあり丁寧に見て理解しなくてはなりません。
難易度の高い題材でしたが、あなたは釈文と照らし合わせて注意深く一字ずつ確認し、不明なところは必ず事前に質問にきました。作品を書くための準備にとても時間を掛けたことで、文字を理解してから書くことができ、清書では立ち止まる事はありませんでした。あなたの持ち前の熱心さと集中力が最大限発揮された作品が仕上がりました。
恵比寿教室では、高校時代に銀河書道作品展で様々な賞を受賞した先輩達が一緒に机を並べて書いています。
そして普段の何気ない会話の中で、温かな励ましの言葉から、鋭いアドバイスまで受けられる空気が漂っています。
今回のあなたの最高賞受賞は我々指導者だけでなく、教室全体の喜びでもあり、この雰囲気をずっと守っていきたいと思っています。そしてあなたがこれから先もずっと大好きなかなの美しさを追求していってくれることを切に望みます。

書道研究銀河会東京総本部
渋谷区恵比寿1-9-10-202
03-3440-3478

 

 

 


第49回銀河書道作品展
「駐日中国大使館賞」


第49回銀河書道作品展の「駐日中国大使館賞」は、高校3年生 岡崎 莉舟さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

とても嬉しかったです。今年の銀河書道作品展は自分の中で受験のために区切りをつける挑戦だと思っていたので、書き上げただけでも十分達成感がありました。そのような中、ちょうど学校から帰宅したときに電報が届きました。いざ電報を受け取ると、自分の手で封を開ける決心がつかず、母に読み上げて貰いました。『駐日中国大使館賞』と聞いたときは、これまでの努力が報われた瞬間となりました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

『三体千字文』を書かせていただきました。高校1年生では楷書の千字文を、高校2年生では行書と草書の二体の千字文を出品しました。以前から高校3年生では絶対に3,000字を書き上げたいと思っており、自身の銀河書道作品展出品の集大成として、この『三体千字文』を選ばせていただきました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

まずは、どのように作品を書き進めていくのか計画を立てました。楷書に一番時間がかかるだろうと見積もり、早い段階で一番集中力が必要な楷書を書き終えることができました。高校3年生ということで学校生活も集大成となり、部活動や勉強と両立するのが難しかったです。特に7月に入ってからは、このまま書き終わらないのではないかと焦燥感を覚えました。幸い、学校生活の方が、6月中に定期テストを終え、7月上旬からほとんど登校日がないという状況でしたので、書道に多くの時間を費やすことができました。作品を家に持ち帰って書き進め、無事に完成させることが出来てほっとしました。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

小学校1年生の時に友達と一緒に、銀河会総本部三原教室に通い始めました。
中学1年生の時に家庭の事情で引っ越すことになり、東京総本部の恵比寿教室に通わせていただくことになりました。私は人見知りなので、最初は大人の方が多く通われている恵比寿教室に行くことに、不安を覚えていたのですが、先生方・先輩方がとても優しく、みなさんが温かく接してくださり楽しく通うことが出来ました。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

集中力が磨かれるところだと思います。恵比寿教室のお稽古は月曜日で、部活動の日と重なっていたため、初めの頃は頭も身体も疲れていましたが、慣れてくると疲れていても、上手く気持ちを切り替え、目の前のことに集中する力が身についていました。また、作品を書いている間は、この字はどのように書いたら綺麗に書けるだろうか、ということだけを考えるので、その他の考え事を忘れることが出来ました。学校の勉強や部活動と両立させなければならない忙しい生活の中で、何か一つの事に無心で取り組むことができるという環境は私にとって心の安定に欠かせないものだったというように感じます。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

今回私がこのような大きな賞をいただくことが出来たのは、佐伯方舟先生・金田翠夢先生の丁寧なご指導と温かい励ましのお陰だと思っています。
学校生活との両立に悩み、作品の進み具合に焦りを感じている中で、先生方が「もう少しだね、頑張れ」と言葉をかけ続けてくださったことがとても励みになりました。本当にありがとうございました。これからも綺麗な字が書けるよう、また、書道を通して培った集中力を他のことにも生かせるよう精進していきたいと思っています。今後ともご指導よろしくお願いいたします。

 

指導者(銀河会東京総本部・佐伯方舟先生・金田翠夢先生)から受賞者(岡崎莉舟さん)へ

岡崎莉舟さん『駐日中国大使館賞』受賞おめでとうございます。
恵比寿教室では、いつも静かに、ひたむきに筆を握っている姿が印象的でした。話しかけるとニコッと可愛く微笑む顔には本当に癒されます。小学生の頃から総本部三原教室に通い、東京に引っ越してからは恵比寿教室で6年間お稽古に通い続けました。確実に身につけた書道に対する姿勢には、揺るぎないものがあります。我々指導者にとっても今回の受賞は大きな喜びと共に、書に対して堅実に歩んだあなたの努力の日々を大いに讃えたいと思っています。
私たちは、あなたが初めて恵比寿教室に来た日の事をはっきりと覚えています。三原教室に通っていたということで、早速『COSMOS銀河』のお手本を渡して書いてもらったところ、しっかりと名前まで書いて提出してきました。名前のお手本は渡していなかったのですが、実に美しい楷書で見事に書かれていて驚きました。小さい時から学んだ『COSMOS銀河』の楷書の文字が、きちんと身についていました。あとになって聞いてみると中島司有先生の正楷の文字が大好きだということでした。
大好きな中島司有先生の文字を1000字、2000字、3000字と書き続け、努力を積み上げたからこそ、今回の受賞に繋がったのだと思います。
恵比寿教室は、もともと大人の方が中心の教室でしたが、インターネットでより良い教場を探していた親御さんたちが、電車やバスを乗り継いででも子供を通わせたい教室として選ばれてきました。小学生で入会した子どもたちも中、高、大学生となりました。あなたが3歳上の尊敬する先輩を追って書道も勉強も頑張っている姿は、恵比寿教室ならではと、指導者から見てもとても微笑ましく、良い影響力を与えてくれていると、嬉しく思っています。
学校生活を大切にしながら部活動にも取り組み、間違えずに、締め切りに遅れることなく、作品を仕上げた力は、どんな研究や仕事にも通用します。
これから将来もずっと大好きな楷書の勉強を楽しく続けていってくれる事を強く希望しています。

書道研究銀河会東京総本部
渋谷区恵比寿1-9-10-202
03-3440-3478

 

 


第49回銀河書道作品展
「駐日中国大使館賞」


第49回銀河書道作品展の「駐日中国大使館賞」は、高校2年生 斎藤 節櫻さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

電報で受賞を知りました。私はまだ高校2年生のため、このような賞が取れるとは夢にも思わず、受賞の連絡を受けた時はまさかという気持ちでいっぱいでした。先生方や家族がとても喜んでくれ、ようやく現実なのだと実感することができました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

『三体千字文』を書かせていただきました。
小さい頃からずっと楷書に興味があり、中学1年生から楷書の千字文を書いてきました。 去年の冬には行書の千字文にも取り組みました。今回は、さらに自分が書ける書体の幅を広げたいと考え、楷書、行書、草書の三体に挑戦しました。『三体千字文』は先輩方の作品を拝見していつか自分も書きたいと憧れていた題材です。そのような題材に高校生になった自分が取り組むことができ、今回このような素晴らしい賞を頂けて大変嬉しく思っています。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

楷書、行書、草書を並べて書くため、文字の大きさを均一に保つのが大変でした。
継紙は墨をはじく部分が多いため、書き始める前には必ずコットンで継の部分の油分を吸い取る作業をし、書きムラが出ないように気を付けました。一文字でも間違えるとやり直しのため、常に緊張感を持ち、一文字一文字を集中して丁寧に書くよう意識しました。文字を間違えないように、書いた文字をお手本にひとつずつ印付けをして、同じ文字を書かないように工夫しました。
学業との両立で忙しい日々でしたが、 毎日自分が決めた時間に書き始め、そこから3時間程、筆をもつことを心がけました。苦労はありましたが長年憧れてきた思い入れのある題材なので、自分が納得のいく作品を書きたいという思いが強く、最後まで挫けず、集中して書き上げることが出来ました。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

姉が書道をしている姿に憧れ、2歳から始めました。その時に初めて書いた字は平仮名の『て』でした。だるま筆で書いたということもあり、漢字の「乙」のようにも見えるのですが、大切な思い出なので今でもリビングに飾ってあります。元々絵を描くのが好きだったこともあり、書を習い始めてからは半紙に墨で字を書く楽しさに心を奪われていきました。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

せわしない日常から少し離れ、時間を忘れて集中して書くことにより、気持ちを落ち着かせることが出来るところだと思います。書を継続してきたことにより、いかなる時も気持ちを切り替え、集中できる力が備わったと思います。書道のおかげで勉学では集中力を切らさず、日々の生活でも切り替えができるようになりました。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

桜華会本部の先生方、いつもご指導ありがとうございます。7歳上の姉の影響で進んだ書の道、当時まだ2歳で、話をすることすらままならないような私を先生方は温かく迎え入れてくれました。書道のことはもちろん、挨拶や所作などの礼儀まで一から丁寧に教えてくださいました。今17歳ですがここまで書道を続けてこられたのも先生方のおかげです。感謝してもしきれません。
私はこれからも現状に満足せず、より書の道を極め、佐下橋司節先生のようになるのが夢です。これからも努力を惜しまず精進して参ります。

 

指導者(銀河会桜華会本部・佐下橋司節先生)から受賞者(斎藤節櫻さん)へ

斎藤節櫻さん『駐日中国大使館賞』受賞おめでとうございます。
7歳上のお姉さんの送り迎えで、生まれてまもなくから教室に出入りしていたあなたが、このような大きな賞を頂くとは光陰矢の如しです。
銀河書道作品展表彰式会場にもベビーカーでご家族と一緒に来ていました。書道研究銀河会は、あなたの成長に常に身近な存在だったことでしょう。お座りが出来た頃には教室でお姉さんの隣りで筆をにぎっていましたね。
教室から数軒先の自宅から、今は亡きおじいさまが毎回送迎してくれました。今でも「遠回りして散歩しながら来た」と話してくれた笑顔のおじいさまの姿が思い出されます。こうしてあなたは、ご家族の愛情に包まれ、天真爛漫の言葉がぴったり合うお嬢さんに育ちました。
現在は高校書道部に在籍して作品と向き合う日々です。今回の三体千字文は昨秋から取り掛かり5月には完成していました。この作品を選んだ際に私は「先手必勝」という事を伝えました。部活動で顔真卿や空海などいくつかの作品を手掛ける中で、更に三体千字文への挑戦でしたから、時間の使い方を指導しました。先手必勝の先に見える景色をイメージし、毎日コツコツと書き進めるよう話しました。持ち前の負けん気とバイタリティを発揮し、教室で一番早く書き上げたあなたの姿は後輩たちの大きな鏡になりました。
来年は高校3年生、あなたの成長に寄り添ってくれた銀河書道作品展への最後の出品です。あなたらしく、楽しみながら良い作品を書いてください。
最後になりましたが、書道のためならと全面的に支えて下さったご家族様に心から感謝申し上げます。今回のご受賞、誠におめでとうございました。

書道研究銀河会桜華会本部
荒川区東尾久2-27-12
03-3819-5660

 

 

  


第49回銀河書道作品展
「毎日新聞社賞」


第49回銀河書道作品展「毎日新聞社賞」は、高校3年生 安部 統光さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

9月1日木曜日の夕方に電報が届いたのですが、留守にしていたため不在票が入っていました。再配達をお願いしてから、実際に手にするまでは何の電報なのかわからず、ずっとドキドキして待っていました。
そして届いた電報の中の『毎日新聞社賞』の文字に、とても驚きました。家族で間違いないか確認をして、すぐに佐伯司朗先生、齋藤寳統先生にお電話をしました。先生方はとても喜んでくださり、特に佐伯先生から「これからも頑張ってくださいね」と、お言葉を頂いた時はとても緊張しましたが、電話で直接お礼を言える機会があって良かったと思いました。
難しい課題への挑戦でしたが、報われたようでとても嬉しかったです。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

今年は『石臺孝経』18行に挑戦しました。
選んだ理由は、昨年も同じ課題の15行を書いて、書き終えた時に満足感よりも「ここを直したい」「ここはもっとこうしたら良かったのに」というもどかしい思いがいくつもあったからです。
一つ一つの文字に、力強さと美しさを感じ、隷書に強く惹かれたこと、また、15行の『石臺孝経』は6歳上の姉が書いたこともあり、更に上の18行を今までの集大成として書きたいと思ったことも理由の一つです。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

昨年はまだ細かい字を書く事になかなか慣れず、意識をしても線が太くなってしまったり、文字のバランスが上手く取れなかったりするなど苦労の連続でした。
今年は書き進めていくにつれて、隷書の破磔の特徴を掴みながら、自分の思うように書いていく事がだんだん出来るようになったと思います。
「一日一行」を目標に書きましたが、空いている時間を無駄にしたくなかったので、休日は、ほとんど一日中机に向かって書いていました。時には、手が震えて思うように書けないこともありましたが、あきらめずに文字を埋めていくことで自分の頑張りやモチベーションを直に感じることができたので、予定より早く書き終えることが出来ました。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

小学校1年生の始めの頃です。
私には姉が2人おり、上の姉の同級生のお母さんが齋藤先生でしたので、そのような関係で姉がお稽古に通うようになりました。姉が書道に通う姿を見ていて、私も「書道をやってみたいな」という思いが募り、小学校に上がるタイミングで銀河会雀宮本部に入会しました。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

書道を始めて12年が過ぎようとしています。書には集中力や忍耐力を養えるメリットがあると思います。普段のお稽古だけでなく、銀河書道作品展の制作に自分の時間をたくさん費やし、完成した瞬間には、他では決して味わうことの出来ない達成感や充実感があります。このことは書の大きな魅力だと感じています。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

今年の作品は文字数がとても多かったので、最初は不安や負担が大きかったです。しかし、先生の的確なご指導や励ましのおかげで、日が経つにつれて、自分でも不思議なくらい軌道に乗ることができました。また、集中出来る環境を作ってくださったことや、わからないところをすぐに質問することが出来たので高校生活の集大成として、後悔のない作品制作ができました。本当にありがとうございました。私の作品制作を見守ってくれた家族にも、感謝しています。
書道を通して、礼儀や最後まで諦めずに地道に努力することの大切さを学んだことは、これからの人生の大きな糧になると思います。書道の世界に身を置いたことや体験したことは、私の大きな宝物だと胸に秘め、これからも精進していきたいと思います。

 

指導者(銀河会雀宮本部・齋藤寳統先生)から受賞者(安部統光さん)へ

安部統光さん『毎日新聞社賞』受賞おめでとうございます。
あなたが雀宮本部に入会したのは、小学校1年生の5月のことでした。
大きな瞳を輝かせ、2人のお姉さんと一緒にちょこんと正座してご挨拶した姿はとてもかわいらしくて、印象に残っています。常に笑顔で受け答えする姿勢は、今も続いていて、皆の手本となるなど他の模範です。
高校生になってからは、一旦帰宅してから夕食の準備をして、お稽古に来るという日も多く、料理が好きな朗らかな女の子に成長しましたね。料理の材料や作り方を調べて、情報を交換し合うなど、お習字以外でもあなたとの楽しい思い出がたくさんあります。
そして、これまで小学校・中学校・高校と毎年続けて銀河書道作品展に出品し、着実に力を付けてきましたね。今年は大学受験を控える中で、縦1cm×横1.5cmの小さなマスに、合計2,872字もの作品を完成させるまでには、どれほどの苦労があったことでしょう。まさしく自分との戦いでしたね。
今回の作品は、昨年のうちから習作を繰り返し、書き込んでいくうちに次第に線が洗練されてきました。今年になり本番に入りましたが、最後まで呼吸が乱れず一貫した筆致で、細やかな神経の行き届いた気品ある作品に仕上がりました。
あなたが銀河会において学んだこと、継続して書に打ち込んだことを誇りに思ってくださるととてもうれしいです。そして、ご両親をはじめご家族からたくさん応援してもらったことに感謝して、これからも書道とともに勉学においても精進し、高い目標に向かって活躍することを心から祈っています。

書道研究銀河会雀宮本部
宇都宮市宮の内2-800-2
028-348-2434

 

 

 


第49回銀河書道作品展
「毎日新聞社賞」


第49回銀河書道作品展「毎日新聞社賞」は、高校3年生 岩城 沙英さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

ミニーマウスの電報を受け取り、中に入っていた文面を見て『毎日新聞社賞』と知ったときはとても驚きました。
部活動と受験勉強と、作品制作をすべて両立させるのは大変だったけれど、時間の合間を縫って一生懸命書いた作品だったので、それが報われたような気がします。また、最後の銀河書道作品展でこのような賞が頂けて本当に嬉しいです。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

董其昌の『金剛般若経』を書きました。
高校生になって、毎月『COSMOS銀河』のお手本に掲載されている「金剛般若経」を書いていくうちに、自分に合っていると思うようになり、この題材を選びました。昨年は自分の思うように最後まで書ききれなかったので、今作では前作以上の完成度を目指して頑張りました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

受験勉強や部活動と両立して書くことです。
受験勉強を見据えて早い時期から書き始めていたものの、途中で一文字抜かしてしまったので書き直すことを決めました。この時期は、ちょうど部活動では引退試合が近づき、練習がさらに厳しくなっていたこと、学業では受験生となり、勉強時間を増やす必要があることなど、学校生活がとても忙しくなった時期でした。そのような中、作品を書き上げないといけないということは本当に大変でした。作品提出期限最終日の夜までかかってしまったけれど、最後まで書き上げることができてよかったです。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

小学1年生の時に文字をうまく書けるようになりたいと思い、書道教室を探していたところ、近所にあった書道教室で体験をして、入会を決めました。それが高校生になった今でも通う、銀河会さいたま中央本部です。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

書く人によって同じ文字でも個性が出るところだと思います。作品によって表現が様々で、書くことだけでなく、見ることもとても楽しく魅力的です。また、作品を書くときに無心になり、集中できるところも魅力の一つだと思います。学校や部活動でどんなに疲れていても書道に取り組んでいるときは、すべてを忘れて無心になることができます。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

小学1年生の時に書道を始めてから約13年。ここまで続けられ、また、昔から憧れていた賞を最後の銀河書道作品展で頂けたのは、小さいころから丁寧に優しく教えてくださった加藤司玲先生のおかげです。
学校や、部活、塾が忙しく、なかなか教室に行けないときも、こまめに連絡をくださり、夜遅くに教室に行ったときでも温かく迎えてくださりました。いつも的確なアドバイスをいただき、集中できる環境を作ってくださったので、今回『毎日新聞社賞』を頂くことができました。本当にありがとうございました。
大学生になっても、毎日書道展や日本書展でよりよい作品を書けるように頑張るので、これからもご指導宜しくお願いします。

 

指導者(銀河会さいたま中央本部・加藤司玲先生)から受賞者(岩城沙英さん)へ

岩城沙英さん『毎日新聞社賞』受賞おめでとうございます。
あなたが入会したのは小学1年生の時でしたね。あなたのお宅とは、家が近所で面識があったにもかかわらず、お稽古の初日に、とても緊張しているあなたの姿に、私の方が驚き、気を引き締め直したことが、懐かしく思い出されます。
お稽古に、常に真剣に取り組む姿は、教室の中でも際立っていました。
中学生になり、ソフトボール部でも活躍するようになると、学業はもとより、部活動とお稽古を両立させるのに苦心していましたが、県の書初め展・硬筆展等に入賞し、よい成績を残していました。また、良きライバルである友人にも恵まれ、苦労を分かち合ったり、賞を競い合ったりしていましたね。
高校生になると、自ら積極的に銀河書道作品展で多字数の作品に挑戦する様になりました。
今回の『金剛般若経』を書くことは、昨年から自分で決めていましたね。書き始めて間も無く、一文字抜かしてしまいましたが、迷うことなく書き直しをと、罫線を引き始めた姿に、あなたの成長を強く感じ、私は嬉しく思うばかりでなく、銀河書道作品展過去10回出品の歩みと重みを改めて実感しました。
応援してくださるご両親に感謝しなければなりませんね。あなたが試合で明治神宮の展示会場に足を運べない時も、ご両親は必ず会場にいらっしゃって、作品をご覧になっていました。書の道は奥深く、まだまだ心躍らせて学ぶことが沢山あります。今後も継続し、素敵な作品を書いてくれるのを楽しみにしています。

書道研究銀河会さいたま中央本部
さいたま市中央区八王子1-3-6
048-858-7906

 

 


第49回銀河書道作品展
「毎日新聞社賞」


第49回銀河書道作品展・中学生の部・第一席「毎日新聞社賞」は、中学3年生 青木 未来さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

学校から帰宅すると、祖母から「可愛いミニーちゃんの電報が届いてるよ!」と言われ、「なんだろう」と思いながら開くと『毎日新聞社賞と決定しました』と書かれていました。
私には、その電報の内容と意味をすぐに理解することが出来ず、受賞の実感がすぐには湧きませんでした。
母と一緒に渡邉司寳先生に電話をして、先生から「おめでとう!中学生の部の最高賞だよ」と言われて初めて、自分は素晴らしい賞をいただいたのだと実感しました。嬉しさがこみ上げ、歓喜の声を家中に響かせてしまいました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

『出師表』を書かせていただきました。
課題を選ぶとき、楷書・行書・草書など様々な書体がある中で、篆書という書いたことのない書体に興味を持ち、逆入を取り入れた書き方に魅力を感じました。ぜひ自分も書いてみたいと思い『出師表』を書くことにしました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

篆書の特徴でもある逆入がとても難しかったです。
書き始めた頃は筆の起筆がとんがっていたり、終筆も思うようにならず、想像以上に難しく、何十倍も神経を研ぎ澄ませて書きました。
書き慣れていない字形だった為、最初は不安でしたが、たくさん練習をし、篆書という字体に慣れてから本番に入ったので、問題なく書き上げることが出来ました。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

3歳上の姉が書道を習っている姿を見て、自分も興味を持ち、小学校1年生の時に銀河会鹿沼本部に入会しました。
初めて筆を持ったので緊張してしまい、その時に書いた『くに』という課題の「く」の字を反対向きに書いてしまったことを今でもよく覚えています。5歳の頃から姉の影響で書道に憧れを抱いていて、さらに初めて筆を持って書いた時の楽しさから書道教室に通い始めました。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

書道ならではの静寂な場の空気感が好きです。集中し、心が落ち着き清らかになります。
また、日々書いていく中では気づきませんでしたが、自分の過去の作品と今の作品を比べて見てみると、とても上達しているのがわかり、達成感が得られます。そしてその時々の書に込められた思いが表れるのが一番の魅力だと思います。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

私がここまで書道を続けられたのは、渡邉司寳先生や渡邉司航先生、菅沼寳眞先生のお陰です。
体験に行った時、渡邉司寳先生には私の書いた字を沢山褒めていただきました。入会後も先生方は温かく丁寧にご指導をしてくださり、やり甲斐を感じていました。
また褒めるだけではなく、指導する時はしっかりと指導してくださるため、今回、中学生最後の年に素晴らしい賞を頂けました。先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。
来年以降はもっと篆書を練習したいと考えています。そして、今回の作品を超える作品を仕上げられるよう、先生方からのアドバイスをしっかりと聞き、ゆっくり、じっくり書くことを忘れずに取り組んでいこうと思います。
今後もご指導よろしくお願いします。

 

指導者(銀河会鹿沼本部・渡邉司寳先生)から受賞者(青木未来さん)へ

青木未来さん『毎日新聞社賞』受賞おめでとうございます。
あなたが入会したのは小学1年生の時。ちょっと緊張した面持ちでしたが、大きな瞳をキラキラ輝かせ、真剣に話を聞きながら書く姿が印象的でした。3歳上のお姉さんの隣りに座り、お道具の準備から片付けまで一人できちんと出来、しっかりした子だなと感心したものです。
下野書道展では毎年必ず入賞し、JA書道展や書初め展でも最優秀賞を受賞したこともありました。
あなたは他の生徒より何倍も時間をかけて書きます。中学生時代の作品制作のまとめとして、篆書の課題を選択したことで、あなたのじっくりとした書きぶりがよく発揮されました。初めての篆書への挑戦で、篆書体の特徴である逆入には苦労をしたと思いますが、たくさんの練習を積み重ねました。努力が実り、今回の『出師表』では線が深く沈み、安定した印象強い作品に仕上がりました。
いつも控えめで物静かなあなたですが、今回の受賞を満面の笑みで報告してくれた姿を見て、私達もとても嬉しく思いました。今回の受賞を糧に、高校生になっても更に努力を重ね、飛躍していってください。期待しています。

書道研究銀河会鹿沼本部
鹿沼市見野1010-1
0289-65-1886

  

 


第49回銀河書道作品展
「毎日小学生新聞賞」


第49回銀河書道作品展・小学生の部・第一席「毎日小学生新聞賞」は、小学6年生 亀山 朋郎さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

9月1日の夕方に、僕の大好きなプーさんの電報が届きました。
電報をもらうのは初めてで、何事かよくわからずびっくりしましたが、僕の作品が『毎日小学生新聞賞』を受賞したという佐伯司朗先生からのお祝いの知らせでした。
母が「小学生の中で一番の賞だよ!」と教えてくれました。家族みんなが「すごいね〜!」と喜んでいる姿を見て、だんだんと状況を理解し、僕もとてもうれしい気持ちになりました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

『記録挑戦』と書きました。
今回は小学生最後の年なので、今までで一番の結果を残したいと思いながら題材を探しました。『記録挑戦』という文字を見たとき、今の僕の気持ちにぴったりだと思い、迷わずこの題材に決めました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

「録」と「戦」の偏とつくりのバランスが難しかったです。線の強弱について先生からアドバイスをいただき、練習を重ね仕上げました。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

2歳上の姉も3歳の時から渡邉司寳先生の教室に通っていて、いつも母と一緒に迎えに行っていました。
教室が終わるとご褒美のお菓子をもらってくる姉の姿を見て、僕も教室に通ってお菓子をもらいたいなあと思っていました。
母の勧めもあり、4歳になる3日前に入会し、『いし』と書きました。先生方にたくさん褒めてもらったことを覚えています。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

練習を重ねる度にどんどん上達を実感できるところです。始めは思うように書けなくても、練習を重ねることで、だんだんと思い通りの線を書けるようになるのが楽しいです。
また書道は日本の伝統文化であり、世界に誇れる芸術だということも魅力です。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

渡邉司寳先生、渡邉司航先生、菅沼寳眞先生、いつも優しく熱心にご指導してくださり、ありがとうございます。
『毎日小学生新聞賞』という、特別な素晴らしい賞をいただくことができたのは、先生方のご指導のおかげです。
自宅から教室が遠かったため、通うのが大変になった時期もありましたが、先生方は温かく見守ってくださり、良いところを見つけていつも褒めてくださいました。
いただいた賞に恥じぬよう、これからも練習を重ね、これまで以上に頑張って良い作品を書いていきたいと思います。

 

指導者(銀河会鹿沼本部・渡邉司寳先生・菅沼寳眞先生)から受賞者(亀山朋郎さん)へ

亀山朋郎くん『毎日小学生新聞賞』受賞おめでとう。
嬉しそうにプーさんの祝電を持って、教室まで報告に来てくれたあなたを見て、私たちもとても嬉しく思いました。
幼い頃のあなたは、とてもやんちゃだったので、「もう少し大きくなってからね」と、入会するのを待っていただきました。そんな子がこんなに立派になって小学生の最高賞を受賞したことは、ご家族以上に私たちが一番感激しています。
入会して間もない頃は、車で1時間かけて通ってくる間に寝てしまい、寝起きが悪く玄関の外で大泣きしていました。「今日はお稽古は無理かな」と思っていると、ご家族に手を引かれ、目を真っ赤にして涙を拭きながら入ってきて、しっかり書いていきましたね。2歳上のお姉さんが、いつも優しくあなたを見守り、声をかけているのを見て、とても仲の良い姉弟だなと思いました。
あなたの字は元気があり、紙面いっぱいに伸び伸びとした線が魅力的で、小学校3年生の頃からは栃木県の書初め展や下野書道展で特賞を受賞される等、その上達ぶりには目を見張るものがありました。これからも更に上を目指し頑張ってください。期待しています。

書道研究銀河会鹿沼本部
鹿沼市見野1010-1
0289-65-1886