第47回銀河書道作品展
「文部科学大臣奨励賞」


第47回銀河書道作品展の最高賞「文部科学大臣奨励賞」は、高校3年生 阿久津 寳粹さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

母から「佐伯先生から祝電が届きましたよ」というメッセージとともにミニーちゃんの写真が私のスマホに送られてきました。
銀河書道作品展の結果が来たのだと分かり、何の賞なのかドキドキしながら家に帰り、筒を開けると『文部科学大臣奨励賞』と書かれた文字が目に飛び込んできました。
昨年の作品集で改めて順位を確認してみると夢にまで見た最高賞だったので、驚きとともに飛び跳ねてしまうくらい嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
両親や先生方も一緒に喜んでくださり、何度も「おめでとう」と言ってくださって、さらに喜びや感謝の気持ちが込み上げてきました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

「石臺孝経」を書かせていただきました。
高校1年生から隷書に挑戦していて、昨年も「石臺孝経」を書きました。
渡邉司寳先生からは「深みのある強い線質があなたの持ち味よ」と言われ、それを生かせるよう今年は小さい文字も入れて、もう一度、石臺孝経を書こうと決めました。
3,500字を超える字数を書くことも、小さな文字を入れることも今まで経験がなく、とても不安でしたが、銀河書道作品展に出品する最後の年なので、自分の持ち味を生かして隷書体の美しさを表現したいと強く思いました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

当初は、高校2年の学年末テストが終わって、時間が作れるようになる3月頃から書き始めようと思っていました。
ところが今年は、新型コロナウイルスの影響で3月から学校が休校になりました。渡邉先生からは「貴重な時間が出来たのだから、頑張ろうね」と言われていましたが、準備が進まないうちに4月から教室も休みになってしまい、日々焦りが募るようになりました。
書き始めたのは6月からで、1ヶ月半ほどで書き上げることが出来るのか不安なまま書き始めました。
渡邉先生からは、横画が右上がりにならないようにと何度も指導していただいたのですが、なかなか思うようにいかず、常に意識をして書きました。
大きな字を書き終わらせるまでは順調に進んだのですが、小さな字になると思ったようには進まず、書いても書いても終わりが見えませんでした。周りのみんなが作品を完成させていく中で集中力を持ち続けながら1.2p×1.6pのマスに3ミリ角の小さな字を整然と美しく埋めていくのは想像以上に大変で、「終わらなかったらどうしよう」と不安と焦りで頭の中が常にいっぱいでした。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

母の知り合いのお子さんが渡邉書道教室で習っていて、「とても評判もいいし、習うなら絶対に渡邉先生のところが良いよ」と勧められて、小学1年生の時に鹿沼本部に入会しました。
初めて書いたときから先生はたくさん褒めてくださり、すぐに書道が大好きになりました。
何もわからない私に先生は常に優しく、わかりやすく指導してくださり、教室に通うのがとても楽しみでした。緊張感がありつつも穏やかな雰囲気の教室で書道をすることで、心が落ち着きます。先生から指導をしていただくと自分でも上達していく感覚があり、今まで一度も辞めたいと思う事なく続けることができたことを幸せに思うとともに、渡邉先生に感謝しています。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

自分らしさを表現できることだと思います。 
自分の気持ちや個性を表現することができ、書けば書くほど自分の思いが書に表れてきます。
手書きの筆文字には、自分にしか出せない線があり、自分が書きたいように書くこともできます。たくさん練習をして自分が納得のいく作品ができたときの達成感はとても魅力的で、また誰かが自分の作品を見て感動してくれたとき、自分が作品に込めた思いが伝わったのかなと嬉しくなります。
書は、活字と違い、一人ひとりの個性から生み出される線により、誰にも真似のできないその人の文字を生み出し、それを駆使して、自分らしい書作品が書けるのは、自己表現として大きな魅力だと思います。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

いつも丁寧に優しく指導してくださり、何度も励まし支えてくださった渡邉司寳先生、司航先生、菅沼先生には、伝えても伝えても、伝えきれないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。
小学1年生から書道を始めましたが、振り返ってみると、いつも先生方はたくさん褒めてくださり、お稽古に行くのが本当に楽しみで、行くたびに書道が大好きになりました。
今回の作品制作中も、夜遅くまで細やかな指導やパワーをくださり、辛くなったときも先生方の笑顔にたびたび元気づけられ、最後まで作品を完成させることができました。本当にありがとうございました。
「書は人なり」という古くから使われている言葉があります。銀河会創設者中島司有先生の「正しい文字、心のこもった文字、書いた人をしのばせる文字を大切にします」という趣旨を掲げる銀河会で学んできたので、私もこれから書道の技術だけでなく心も磨き、先生方のように誰からも愛される人柄、そして自分らしい作品が書けるように努力し続けたいと思います。
最後になりましたが、大学生、社会人になっても、銀河会・現代書道研究所の一員として、現代書道研究所所長佐伯司朗先生、理事長佐伯方舟先生のご指導もいただき、渡邉司寳先生のもとで、更に精進していきたいと思いますので、今後ともご指導よろしくお願いします。

 

指導者(銀河会鹿沼本部・渡邉司寳先生)から受賞者(阿久津寳粹さん)へ

阿久津寳粹さん『文部科学大臣奨励賞』おめでとう。
入会した小学1年生の時に、「とても伸びやかで、何とも言えない魅力的な線を書く子だなぁ」と感心しながら見ていたのを忘れません。「この線質は、どこから来ているのだろうか。性格なのかなぁ。もって生まれた才能なのかなぁ。」と色々と考えながらずっと見守ってきました。
私はあなたを見守り続ける中で、一人っ子なのに甘えたところがなく、やると決めたことはとことんやり抜く、高い集中力があることを感じるようになります。いつしか私は、下野書道展やJA書道展などに出品する際に、納得のいく作品が出来るまでひたすら書き込む姿を見て、「この子の魅力的な線質は、探求心と最後まで諦めずに努力し続けることから生まれるのではないか」と思うようになりました。
そして、あなたは私の想像以上に、さまざまな展覧会の作品や普段の競書作品をひたすら書き続け、このような大きな賞をいただけるまで成長してきました。
今回の作品は手本作り、下敷き、罫線引きと全て自分で準備していましたが、新型コロナウイルスの影響により4月、5月と教室を休みにしたため、本格的に書き始められたのが塾の再開と同時期の6月になってしまいました。3,500文字を超える文字数の多さと難易度の高さは、きっと想像を絶するものだったことでしょう。学業との両立は時間的にも精神的にもどんなにか辛かったことと思います。しかし、高校最後の今年は、自分が納得のいく作品を書き上げたいという強い思いを貫き、学業と書道を見事に両立させ、素晴らしい作品を仕上げることが出来ました。私が最初に感じた、伸びやかで魅力的な線質を存分に生かした作品だと思います。本当によく頑張りました、その努力と探求心に大きな拍手を贈ります。
高校卒業後も「誰にも真似のできない、自分らしい線質の書」を追い求め、探求心をさらに膨らませて精進してください。自分の夢に向かって、この銀河書道作品展の作品作りで得た、精神力を活かし、より一層飛躍していってほしいと思います。あなたにはそれが出来ると、私は確信をもっています。頑張りましょう。
また、これからは、佐伯司朗先生、方舟先生のご指導もいただきながら、毎日書道展や日本書展での大いなる活躍を期待しています。

書道研究銀河会鹿沼本部
栃木県鹿沼市見野1010-1
0289-65-1886

 

 

 


第47回銀河書道作品展
「駐日中国大使館賞」


第47回銀河書道作品展の「駐日中国大使館賞」は、高校3年生 高橋 寳篤さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

授業が終わり部活に行こうとした時に、母から「家に帰らず教室に来て!」という連絡が入っていることに気付き、これは銀河書道作品展の結果に関することだとピンときました。
その日は、一般部の皆さんが日本書展の搬入準備のため教室に集まっていて、母も午前中から教室にいるのを知っていたので、そこに呼ばれるとは一体どんな賞だったのだろうと、ただ事ではない感じがして部活を早めに切り上げ、ドキドキしながら自転車を飛ばして書道教室に向かいました。
すでに自宅から教室にミッキーマウスの電報が届けられており、開けてみると『駐日中国大使館賞』と書かれていたので本当に驚きました。そこまで大きな賞を取れるとは想像もしていなかったので、信じられないという思いが一番でしたが、教室にいた皆さんから「おめでとう!」とたくさん言葉をかけられ、更に母と共に佐伯司朗先生へお礼の電話をさせていただいてから、じわじわと嬉しさがこみ上げてきました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

楊沂孫の「説文解字」を書かせていただきました。
中学2年の時に「出師表」を書いてから篆書体が好きになり、中学3年で「在昔篇」、高校1年で「出師表(全臨)」、高校2年で「篆書千字文」と様々な篆書作品に挑戦してきました。
今回「説文解字」を選んだ時、楷書の細字を入れるかどうか悩みました。実は僕は、あまり楷書が得意とは言えず、どちらかと言うと苦手意識が強いので綺麗に書けるか不安でした。ですが、渡邉先生も母も「銀河書道作品展に出品する最後の年だから、ここは頑張って楷書を入れて、最後に相応しい作品にしてほしいな」と背中を押してくれたので、細字も入れる方向でスケジュールを組みました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

2月下旬、鹿沼本部の一般部の皆さんの合宿に母と兄と共に参加させてもらい、その日から本番を書き始めたのですが、その直後に新型コロナウイルスの影響で高校が休校期間に入りました。
家にいる時間が増えるので作品を書き進めることが出来ると思ったのですが、想像より学校からの課題が多く、まとまった時間を作ってじっくり書くという気持ちになれませんでした。書道教室も感染予防を第一に考えていたので、自由に使わせてもらうのは憚られ家で書くしかありませんでした。本格的に書き進められたのは休校期間が明けてからです。
母からは「予定はどうなってるの?」と何度も声をかけられました。母は毎年、日本書展に向けて大作を書いているので、締め切りに間に合うようスケジュールを組むことをアドバイスしてくれます。今年は特に強く言われたのですが、それは僕が苦手と思う楷書で小さな細字(2mm角)を入れなければならなかったからです。不安は大きかったのですが意外にも順調に書くことが出来、細字ありの「説文解字」を完成させることが出来ました。
書く時間を作る難しさがありましたが、妥協せずに頑張って良かったと思います。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

幼稚園生のときに5歳上の兄が銀河会鹿沼本部に通い始め、お迎えなどで教室の中に入れてもらったときに筆を持たせてもらったことがありました。その時にどんな字を書いたか覚えていませんが、渡邉司寳先生がとても褒めてくださり、母が「あなたも書道を習ったほうがいいね」と言ったのを覚えています。
小学校入学の少し前に鹿沼本部に入会して、それからは毎週教室に行き、先生方から筆づかいなどの書道の知識のほかに礼儀作法などもたくさん教えていただき、とても楽しい時間を送ることができました。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

書の魅力を答えるのは、今の僕にはまだ、とても難しく感じています。
小さい頃から教室で先生方に褒めていただけると嬉しくて、ずっと楽しく続けてこられました。書くことが嫌になることが無かったので、細かい文字の作品も集中して書けました。書道で集中力を養うことができたのだと思っています。
同時に、継続することの大切さも教えてもらったので、書の魅力をしっかり答えられるくらいになるまで書道を続けたいです。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

渡邉司寳先生、司航先生、菅沼先生には、作品選びやお手本作りから仕上げまでご指導いただき感謝しています。
新型コロナウイルスの影響で教室に行くことがままならず、作品は家で書くことが多かったので出来栄えが常に心配でした。途中、写真を送って見ていただいたり、母を通じて進行状況を報告して励ましていただいたり、気持ちを切らすことが無いよう声をかけて下さいました。教室に行けた時には「頑張ってるね〜!偉いね〜!」といつも褒めていただけて嬉しかったです。本当にありがとうございました。
母や兄のように毎日書道展に出品したり、教育部師範の資格を取ったりするのは僕には、まだ難しいと思っていますが、兄が毎日書道展のかな部で賞を取ったり、母も「私は近代詩文書を書くのが好き」と言うように、僕は篆書の作品を書くことに対して自信が生まれています。12年間、鹿沼本部の教室に通い続けて見つけられた好きなことをこれからも続けていきたいと思っています。
来年からは一般部で日本書展の出品に向けて頑張っていきたいと思います。教室では、僕の出来る範囲でお手伝いをして先生方にご恩を返したいと思っていますので、これからもよろしくお願いします。

 

指導者(銀河会鹿沼本部・渡邉司寳先生)から受賞者(高橋寳篤さん)へ

高橋寳篤くん『駐日中国大使館賞』おめでとう。
このような素晴らしい賞を受賞できたことは、本当に夢のようです。
あなたが入会したのは6歳の時、お兄さんやお母さんと一緒に教室に来て、ちょこんと正座をして嬉しそうに書いている姿が、とても可愛くてよく覚えています。優しいあなたは、中学生になると教室のお友達や後輩の面倒もよく見てくれました。また、日本書展の撤去や社中展、市民文化祭の時などにも駆けつけ、積極的に手伝ってくれる姿を見て、「なんて細やかに気がつく、配慮の出来る子なんだろう」と感心していました。
今年はコロナ禍で教室に来る回数が例年に比べて激減しましたが、自分でスケジュールを立てて自宅で黙々と書き続け、最初から、落款、細字に至るまで一貫して安定感のある美しい作品に仕上がりました。その精神力の強さが、この度の受賞に繋がったのだと思います。
13年間、お母さんとお兄さんの3人で、今現在も熱心に勉強を続けてくれています。かなの得意なお兄さん、近代詩文書の好きなお母さんと共に、これからも書道を大きな心の糧として、一般部で精進するよう期待しています。

書道研究銀河会鹿沼本部
栃木県鹿沼市見野1010-1
0289-65-1886

 

  


第47回銀河書道作品展
「駐日中国大使館賞」


第47回銀河書道作品展の「駐日中国大使館賞」は、高校3年生 吉田 黎美さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

家に可愛らしい電報と共に『駐日中国大使館賞』の受賞のお知らせが届いたときは、とても驚きました。
私が第二席である駐日中国大使館賞を受賞させていただくとは夢にも思っていなかったので喜びの気持ちで一杯になりました。母は、最初心あたりのない電報に驚いていました。その後、家族にも知らせると自分のことのようにとても喜んでくれました。
そして根岸司黎先生は、これまでの努力の道のりや今回の作品制作について涙を浮かべて讃えてくださいました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

三体千字文を書かせていただきました。
この作品は昨年も挑戦しましたが、昨年は完成させることだけで頭がいっぱいでしたので、今年は昨年を超える完成度を目指して書きました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

今年はコロナウイルスの影響から精神面で不安な日々が続いたことです。
また、受験勉強に取り組まなくてはという焦りもあり、さらに不安が募りました。しかし、逆にこの登校出来なかった自粛期間によって、自分自身が作品と向き合う時間が生まれたとプラスに考えるようにしました。すると、作品の完成を目指し書き進めるうちに心が澄んでいくような、そんな気分になり、受験勉強に対しても前向きな気持ちになれました。
そして今回は、根岸先生がお持ちだったとても美しい紙を使わせていただいたため罫線を引く段階から緊張しました。しかし、次第に美しい紙に一文字一文字書いていくことの楽しさを感じ、最後まで安定した気持ちで作品を完成させることができました。また、昨年は作品を書き上げることで精一杯でしたが今年は昨年の経験から心に余裕を持ち、落ち着いて書くことができたので更に自分の中で満足のいく作品となりました。毎年出品し続けて来た銀河書道作品展の最後の作品にかける想いが昨年よりも強かったからこそ、書き上げることができました。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

兄が元々教室に通っていたことがきっかけで幼稚園の頃から通い始めました。
はじめはまだ書道がどのようなものか理解していませんでしたが、初めて書道の鞄を先生から受け取った時はとても嬉しかった事を今でも鮮明に覚えています。そして現在に至るまで段々と勉強や部活動の時間が増えてきましたが、毎週少しの時間でも通い続けました。通い続けることができたのは書道教室が私のほっと一息できる場所だったからです。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

毛筆や硬筆の上達だけでなく、自分の成長を自分自身が確かに感じられるところにあると思います。
練習すればするほど上達し、それと共に精神力や集中力も磨くことができました。書道で培った集中力は長時間の勉強をするときに大いに役立っています。
更に難しい作品への挑戦は自分の心の成長にもつながりました。無理かもしれない、とあきらめるよりは、どのようにしたら書けるのか工夫してまずは書いてみる事で心も強くしてくれました。書を学ぶことは、字を上手に書くことの先に、心を整え成長させてくれる大切さがあると実感しました。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

根岸司黎先生には日頃のご指導、また今回の作品を完成させるにあたりご指導を賜りとても感謝しております。
書道をはじめた幼い頃は朱墨の「はなまる」をいただける事が嬉しくてそのために教室に行きたい気持ちでした。その後、お手本をよく見ながら書けるようになると、そのたびに書道の楽しさや達成感を感じられるようになり、毎週のお稽古日をとても楽しみにしていました。
ここまで私が書道を続けることができたのも先生や書道教室、教室の仲間がとてもあたたかい環境であったからこそです。小学生の頃、書き初めの練習に熱中するあまり、先生にもっと書きたいとお願いし練習時間を延長していただく事がありました。そんな時、先生がニコニコ笑って「今日は特別ね」とカップラーメンを用意して下さり、教室で仲間たちと一緒に輪になって食べた事は忘れられない楽しい思い出です。
先生はいつも門下生それぞれに温かい励ましや元気の出る言葉をかけて下さいます。そのありがたい一言も私が書道を続けるモチベーションとなりました。そして、今回このような賞を受賞することができたのもいつも熱心にご指導していただいたからだと思います。これからも常に感謝の気持ちを忘れずに成長していきたいと思います。今後もご指導よろしくお願いします。

 

指導者(銀河会秩父ふたば本部・根岸司黎先生)から受賞者(吉田黎美さん)へ

吉田黎美さん『駐日中国大使館賞』のご受賞おめでとうございます。
あなたが高校3年生として迎える最後の作品課題として選んだのは「千字文」を楷書・行書・草書の書体で書き上げる「三体千字文」でした。
これは、昨年の銀河書道作品展で取り組んだものの、あなたご自身が更に完成度の高い作品にしたいという強い意欲をもって迷いなく選ばれた課題でした。
美しいけれど扱いが大変難しい料紙に丹念に罫線を引き、破綻なく端正に、そして誤ることなく書き上げる事は至難の業ですが、あなたは見事に完成させてくれました。成し遂げるまでに注いだ心と費やした時間の価値は、これからの人生の中で、輝きと重みを増してあなたの糧になっていくことでしょう。
あなたのご自宅からほど近い私の教室にいらっしゃるようになったのはまだ幼稚園の頃でしたね。最初はお母様の後ろに隠れてしまう「はにかみ屋さん」でしたが、稽古に馴れてくるとニコニコ顔が増えて「こんにちは」の声が次第に大きくなっていったことをとてもよく覚えています。道具を丁寧に扱い、片付けも几帳面にする良き習慣も小さい頃から出来上がっていました。伸びやかで折り目正しく、人としての美点を備えるよう、時に厳しく、そして愛情深く大切に育てられたご両親様はじめご家族の皆様に敬意を表します。
高校生になってからは秩父市から東京の小平市までという遠距離の通学の中で、時間を捻出しながら稽古や作品制作を続けてきましたね。あなたの常に穏やかでありながらも、作品制作への情熱を静かに燃やしながら真摯に取り組む姿勢は、後輩達の憧れであり目標となっています。「技術や知識だけでなく、感謝の心や謙虚さを書道に向き合うことで学びました」とよどみなく語るまでに成長されたあなたを私は心から誇りに思います。
これから、あなたが理想とする将来に向けてのご活躍を心から応援しています。更に学びを深め佳き人生を歩んでください。

書道研究銀河会秩父ふたば本部
埼玉県秩父市中宮地町26-21
0494-23-8666

 

 

  


第47回銀河書道作品展
「毎日新聞社賞」


第47回銀河書道作品展「毎日新聞社賞」は、高校3年生 三田 晃舟さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

普段通り家に帰ると、母が電報を持って待っていました。
それが銀河書道作品展からだと分かった時、「まさか私が」と率直に思いました。『毎日新聞社賞受賞』という文字を見たときは、嬉しい気持ちと共に今まで支えてくださった先生や家族への感謝の気持ちでいっぱいでした。
6月の末から家に持ち帰り夜中まで書く日もあった中、両親は温かく見守ってくれました。そして、この受賞を知った時には「こんな素晴らしい賞を取れて凄いね」と褒めてくれました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

「金剛般若経」を書かせていただきました。
学生生活の集大成として、昨年からこの作品に挑戦したいと強く思っていました。最初は3,132字という文字の多さに書き上げられるか不安な気持ちもありました。ですが、練習を始めてみると、小さな文字を書くことは私にとって心地よく、とても楽しんで書くことができました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

楷書体の文字ですが、一つの文字の中で細い線、太い線がバランスよく組み合わせられている手本で、それを忠実に表現することに苦労しました。また、同じ文字が繰り返し出てくる部分が何ヶ所もあり、順番を間違えないよう注意して書き進めました。
昨年は、千字文を行書と草書の二体で書かせていただいたため、それより小さい楷書の文字を書いた経験がなく、いつも以上に時間がかかってしまいました。ですが、一字一字、線のバランスを手本から読み取ることで、一層丁寧に書くことができたと思います。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

小学校では、毛筆習字がさかんな学校でしたので、私は、書道に興味を抱くようになり、中学生になり、中島司有書道教室恵比寿教室に入会し、佐伯方舟先生のもとで本格的に書の勉強を始めました。
初めて恵比寿教室に行った時、中島司有先生のお手本で書く体験をしました。文字のバランスの取り方が上手だと佐伯方舟先生と金田翠夢先生が褒めてくださったことを鮮明に覚えています。幼い頃に絵を習い、その時に培ったデッサン力が、写実的に文字を書く力となり、それが役立ったように思いました。
教室では、先輩の高校生・大学生や一般の大人の皆さんとともに勉強させていただき、さまざまな書作品に触れることが出来て、ますます書道に惹かれていきました。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

自分の心が文字に映し出されることが最大の魅力であると思います。
高校2年の銀河書道作品展の作品を仕上げる際、未熟であった私は、書いても書いても終わりが見えず、制作途中で何度も挫折しそうになり、時に泣いてしまうこともありました。ですが、恵比寿教室の先生方の励ましや、常に見守り・支えてくださったことで、書き終えることができました。それにより、集中力や精神力を養うことができ、そして、その時に得た達成感により、自分に自信が生まれました。
この昨年の出来事のおかげで今回の作品制作では、苦労よりも楽しさが上回り、大好きな書道を心と体で感じながら書き上げることが出来ました。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

佐伯方舟先生、金田翠夢先生、いつも心温かいご指導を賜り本当にありがとうございます。
いつも的確な助言、また、学習塾から直行する私に教室の中で書きやすい環境を整えてくださり、書道が私にとって大切な心の拠り所のような存在となりました。
今回、このような大きな賞を受賞できたのは常日頃支えてくださった、先生方と恵比寿教室の皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。今後も書道を続け、自分を磨き成長して参りたいと思います。

 

指導者(銀河会東京総本部・佐伯方舟先生、金田翠夢先生)から受賞者(三田晃舟さん)へ

三田晃舟さん『毎日新聞社賞』受賞おめでとうございます。
あなたのこの度の受賞、指導者として大変に嬉しく、また誇りに思います。
あなたから3,000字以上の大作に挑戦すると聞いたときには正直大丈夫かなと随分心配しました。しかしこの計画は昨年末にあなたが自ら口に出したことであり、それを尊重し見守ることにしました。
年が明け本格的に作品にとりかかる頃には新型コロナウイルスの問題が発生しました。3月の学校一斉休校により銀河書道作品展の主催者として展覧会そのものを開催できるか大変不安に思うところもありました。しかし全国の高校3年生たちにとっては最後の展覧会です。彼女のように昨年から作品を書き始めている人たちがいることを知っていましたので、展覧会を中止にすることはできませんでした。感染予防と対策をし、会場側との協議をし、開催できる運びとなりました。
そのような中、あなたの事が気になっていたのですが、3月、4月はコロナウイルスの対策であっという間に過ぎました。5月に入り、連絡をとると着実に練習を進めているとの事。5月末に清書用紙を渡しました。
それからは、あなたの固い信念と忍耐力で自分の計画を一分の狂いもなく完遂させ、しかも、締め切りを1日も遅らせずに提出してきたことに、私たちは、驚愕し感心しました。
あなたは、高校3年生の受験生。進学塾から直接恵比寿教室に駆け込んで来てお稽古に集中する時もあり、また、教室から直接、模擬試験の会場へ行くため筆を持っていた手をシャープペンと参考書に持ち替え、駆け出して行くことも度々ありました。しかし、彼女の目はいつも生き生きと輝いていて、何か大きな目標に向かっている勝負師のような強靭な真剣さがありました。
三田さんは中島司有先生の品格の高い文字に大いに敬意と憧れを持っています。教室の門をたたいたのは中学生時代であり、子供から少し大人に成長する段階で、まさに感受性が養われる時期でもあり、指導者としては実に好機と思えました。また初期の段階から不思議なほど底力があり、お手本そっくりに書けることに驚かされました。それは情操を育んだ家庭環境からでもあり、日本の伝統文化に深く傾倒する家系の重みでもあったように思います。そしてそれは普段の教室での振る舞いの中でも表れ、感謝や御礼の言葉が自然に出てくることからも充分推察されます。さらに幸運なことに昨年の銀河書道作品展の第二席となった1学年上の先輩が教室にいて、作品制作と受験の両方とも見事に成功させた姿を間近にみて、彼女の存在が三田さんにかなり大きな刺激となり、励みや目標ともなったことは言うまでもありません。
恵比寿教室は、小中高校生から大人までが同じ空間で学ぶという特殊性があり、それが一体感を創り出し、さらに温かみのある血の通った雰囲気を醸し出していると、指導者としては自負しています。そんな中で恵比寿教室の高校3年生がこの快挙を成し遂げられ、指導者として大きな拍手を送りたいと思います。

書道研究銀河会東京総本部
渋谷区恵比寿1-9-10-202
03-3440-3478

 

 

 


第47回銀河書道作品展
「毎日新聞社賞」


第47回銀河書道作品展「毎日新聞社賞」は、高校3年生 寺内 邦碧さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

学校から帰って来てすぐに、母から「良い知らせがあるよ!」とミニーちゃんの電報を渡されました。
なんだろうと思いながら開けると『毎日新聞社賞』の文字があり、知っている賞だった為、素晴らしい賞を頂けたのだと実感し、とても嬉しく、すぐに古川先生にお電話で報告しました。古川先生からも「期末試験のある中で本当によく頑張ったね」と言葉をかけて頂きました。
これまで支えてくださった先生方、家族への感謝の気持ちでいっぱいになりました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

「石臺孝經」を臨書しました。
これまでの銀河書道作品展で先輩が書かれた作品に感動したことと、題材を決めるにあたり、先生と相談した時、「あなたが積み重ねてきた力なら書ける!」と背中を押され書くことにしました。自分にこの作品を書きあげることが出来るかどうか多少不安の気持ちはありましたが、高校最後の作品展でこれに挑戦して、今までの自分を超えたいという強い想いから、この作品を選びました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

隷書という書体については、学校の授業で勉強した事はありましたが、こんなに小さな面積の中で、隷書の特徴であるしなやかな波磔を表現することにとても苦労しました。
また、二行書きの部分ではもっと小さい字であるため、筆の穂先数ミリの感覚を維持する事がとても大変でした。
そして、なにより大変だったのは、罫線を引くことでした。この作品は、一行の中に二行書きする部分があり、その部分は横の罫線を引いてはいけない。その罫線引きだけで何度も失敗を繰り返し、焦る気持ちを抑えながらやっとの思いで清書用の罫線を引く事が出来ました。
6月上旬に、やっと罫線を引き終わり、お清書に取り掛かり、予定通りに書き進めていたのですが、大きい方の字が書き終わりそうだった時、文字の大きさが急にその日から大きくなってしまい、締切日約1ヶ月前に罫線を引くところからやり直すことになりました。
当初は、5月から練習を始め、早めに取り組み、仕上げてから7月末の期末試験に臨む予定が、失敗による書き直しで、作品制作が期末試験の期間とぶつかってしまい、「試験勉強もやらなければ」と言う気持ちと「作品を早く仕上げなければ」と言う気持ちが交錯し、その両方の気持ちがぶつかり合い、どうしたらいいのか悩み大変な時もありましたが、「書も勉強も両方頑張ろう!」と気持ちを強く持ち、勉強と作品制作を並行して続けました。
これだけの作品を仕上げるには、技量だけでなく自分の気持ちを維持する事が大切だと感じました。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

母も古川先生に書道を習っていたことから、5歳の時から朋心書会に入会し、お教室に通っています。
早くから始めた事もあり、物心つく頃は既に、書道は私にとって生活の一部であり、毎回のお稽古は、書について先生方や教室で出会った友達と話すことができるため、楽しいものでもありました。
幼い頃、上手に書けた清書作品に花丸を頂いたことが凄く印象に残っています。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

墨の香りです。それは、「墨の香り」=「教室の雰囲気」=「癒される感覚」が幼い頃から私の体に染みついているのかもしれません。
私にとって癒される教室の雰囲気とは、書道を通して同じ教室の中で、先輩方から私の夢を実現するためのアドバイスを頂いたり、時には先生に悩みを聞いてもらったり、皆さんの優しさや人との繋がりを強く感じることが出来ることです。書道以外のことも沢山学び、得ることが心の癒しに繋がってきました。
朋心書会の教室は、アットホームで優しい先生や先輩が、書道以外の学校での出来事など自分の話を聞いてくれて、違う学校や学年を越えた友達と仲良くなれ、教室全体が兄弟のような雰囲気や空気感があり、私にとっての書の魅力と繋がっています。
また、清書作品を制作する時にお手本をよく見たり、筆遣いに気をつけたり、上手に書くために、心を落ち着けて集中することが必要です。筆を持つと自然と無心になれ、心が落ち着き、その心を落ち着かせている瞬間の自分に心地よさを感じることがあります。
そして、その結果作品を上手に書くことが出来た時の達成感が前向きになれるエネルギーになり、私が書に魅せられた要素となっていったと思います。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

「毎日新聞社賞」という素晴らしい賞を頂きまして本当にありがとうございます。
古川司源先生、古川司邦先生、教室で声を掛けてくださる先生方、小さな頃からご指導頂き、いつも温かく接して下さり本当にありがとうございます。
また、この作品制作にあたり、細かいご指導や励ましの言葉をありがとうございました。
幼い頃から13年間も休まず通えたのは、お2人の先生の優しいお人柄、教室のアットホームな雰囲気、私にとって第二の家と思える場所だったからだと感じています。
中学生になり部活で忙しい時も、高校受験の時も、教室に行くといつも温かく迎えて下さり、色々な話を聞いて頂きました。
今回の受賞を糧に、これから大学受験に向けて頑張ります。
また、書を続ける事で、これからの生活をより豊かなものにしていきたいと思っています。
まだまだ先生に教わりたい事が沢山あり、そばに居て頂きたいと思っています。これからも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

指導者(朋心書会・古川司源先生、古川司邦先生)から受賞者(寺内邦碧さん)へ

寺内邦碧さん『毎日新聞社賞』受賞、本当におめでとうございます。
あなたは、お母さまが朋心書会で習っていたこともあり、幼年時から入会され、高校生の今日まで13年間休みなく努力されてきたことにまず大きな拍手を贈ります。
あなたは、いつも教室にお稽古に来ると、まるで家族に話をするように、学校での出来事や日常生活のさまざまな話を私たちに話してくれました。私たちは、幼児〜小学生〜中学生〜高校生と順調に育っていくその姿を見守り続けてきました。中学の時は陸上部に入り練習や競技会に時間を取られる中、きっとヘトヘトに疲れているだろうに、頑張って教室に通って来ました。何事にも手を抜かず、懸命に取り組むあなたを私たちは、眩しく見つめていました。
高校生になり、一層書の知識・技能を身につけようと、書道部に入り様々な臨書や作品制作に打ち込む様子は、これまで書を指導してきたものとして、喜ばしいことでした。
今回の銀河書道作品展においても、コロナ禍の中、教室に来られないので自宅で作品制作を行い、電話やメールでの指導でしたが、しっかりと実力を身につけたことで、あの大作をみごと仕上げ、今回の受賞に繋がりました。
これから大学へ進み、そして社会人になってからも、今の気持ちを忘れずに一生、自分の書を追求していって欲しいと願っています。
最後に、御両親様のこれまでの心温かい見守りとご支援にお礼申し上げるとともに、御両親様にも祝福の言葉をお贈りいたしたいと思います。ありがとうございました。そして、ご本人には最大の祝福を贈りたいと思います。そして、あなたが少しでも長く書を続けられるように、私たちが導けていけたら幸せだと思います。

朋心書会
朝霞市仲町2-2-38-205
048-464-0603

 

 


第47回銀河書道作品展
「毎日新聞社賞」


第47回銀河書道作品展・中学生の部・第一席「毎日新聞社賞」は、中学3年生 山本 詩桜さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

今年は今までにないぐらいの忙しさの中で何とか時間を作って一生懸命書いた作品でした。夜、塾から帰ってきて電報を開いて『毎日新聞社賞』の文字が見えた時には、驚きと同時に今までの努力が報われ、本当に嬉しかったです。姉や家族から「おめでとう」と言われ、教室に行くと先生方から祝福していただき、すごい賞をいただいたのだと改めて実感しました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

今まで書いたことの無い書体の作品を書きたいと思っていたので、先生方に相談して、 張即之の「金剛般若経」を選びました。
さらにこの作品を書くことにより、自分の苦手な起筆の細さを表現するところを克服したいと思いました。特徴ある起筆や線の強弱のつけ方等を先生からご指導いただき、お手本にどうしたらもっと近づけるか考えながら書きました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

細く入る起筆や、右上がりの線の引き方など細かな筆遣いに苦戦しました。
1マスの大きさも昨年よりも小さいため字全体が大きくならないように何度も練習しました。文字はもちろんですが罫線を引くときも細く綺麗に引けるように集中して引きました。塾から夜遅く帰った後や早朝しか書く時間がなかったので予定の組み方にも苦労しましたが、限られた時間の中でしっかりと集中して書くよう努力しました。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

幼稚園生の時に総本部の溝沼教室に入会しました。
昔、母とおじが銀河会書道教室で習っていましたし、姉の友達や近所の子たちも銀河会で楽しそうにお習字を書いている姿をみていたので、姉と一緒に入会しました。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

書いていると集中することが出来て、心が落ち着くところだと思います。疲れていても半紙を前にすると自然と集中することができます。書くと夢中になり時間の流れが違うように感じます。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

中学最後の年に「毎日新聞社賞」という大きな賞をいただきありがとうございました。
小学6年生で「毎日小学生新聞賞」をいただいてから、中学生で是非「毎日新聞社賞」を取りたいと憧れていた賞でした。今年は、中学最後の年でもあり、書くからには中途半端な作品は書きたくなかったので、何度も何度も練習しました。そんな中、新型コロナウイルスの影響でお稽古がいつもと違う状況になり、先生方は、私たちのためにお稽古のスタイルを工夫して対応してくださいました。その結果、みごと「毎日新聞社賞」を受賞することができて、嬉しさと喜びでいっぱいです。先生方にはいろいろな面でサポートしていただき感謝しかありません。
また来年以降の銀河書道作品展でも良い作品を仕上げられるよう頑張りますので、これからもご指導よろしくお願いいたします。

 

指導者(銀河会総本部の先生方)から受賞者(山本詩桜さん)へ

山本詩桜さん『毎日新聞社賞』受賞おめでとうございます。
小学6年生の時に「毎日小学生新聞賞」を受賞してから3年が経ちました。
また昨年、1つ上のお姉さんが、同じく「毎日新聞社賞」を受賞し、姉妹でこのような大きな賞を受賞することができ、指導者一同本当に嬉しく思います。
小さい時から埼玉県硬筆展、書き初め、書写技能検定等、何にでも一生懸命に取り組み、硬筆展や書き初めでは埼玉県展に何度も飾られました。その全ての根源には目標を決め、自分の納得のいくまで真摯に取り組む姿勢があります。銀河書道作品展も同じです。作品を書き始めた時から納得のいく作品に仕上げることを自分で決め、お清書を進めていました。
部活は吹奏楽部で全国大会に出場するような強豪校の為、平日はもちろん、休日も丸一日の練習は当たり前です。さらに受験生としての塾の勉強にも手を抜けません。そのような多忙な生活の中で教室に来れば友達と互いに励ましあいながら一緒に作品を進めましたね。あなたは、部活動が終わった後どんなに疲れていても教室がある日は必ずお稽古に現れました。今回は、新型コロナウイルスの影響から、教室で作品を書き進めることが難しくなり、途中からは教室の机を家に持ち帰り、お姉さんと一緒に切磋琢磨して作品を書き進め、最後まで書き上げることが出来ました。
今回の「金剛般若経」は中学1・2年生で古典を臨書した成果がよくでていました。お手本を細かいところまでよく見て、張即之の特徴ある起筆をとらえ、限られた時間の中で丁寧に書き上げました。
今年は中学3年という節目の年であり、さらに新型コロナウイルスにより例年とは異なる環境で書道以外に時間をとられる中、自分の目標をしっかり達成できたと思います。辛い時もたくさんあったと思います。しかしその辛い思いを感じた時間は絶対に無駄ではありません。あなたの行ってきた努力はこれからの人生で必ず大きな糧になります。この経験を生かしてさらに大きな目標に向かって進んでいってほしいです。先生達は、お姉さんやいつも一緒に作品を書いて競いあえる友達、理解のあるご家族、とても良い環境に恵まれているあなたが何に対しても一生懸命取り組みながら、さらなる飛躍ができると信じています。

書道研究銀河会総本部
埼玉県朝霞市三原3-7-15
048-466-5504

  

 


第47回銀河書道作品展
「毎日小学生新聞賞」


第47回銀河書道作品展・小学生の部・第一席「毎日小学生新聞賞」は、小学6年生 中村 夢奈さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

8月26日の夕方、学校から帰ってみると私あてにプーさんの電報が届いていました。
最初は「何かな?」と思ったくらいでしたが、渡邉司寳先生にお電話をしたところ「おめでとう!1等賞だよ!!」と言われました。
それを聞いて私より先に号泣する母の姿を見て「第47回銀河書道作品展毎日小学生新聞賞」の賞の素晴らしさがわかり、「今までがんばって習字をやってて良かった」と強く強く実感しました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

「清華大輪」と書きました。
今まで私が書いたどの文字よりも画数が多いことと、「清らか」「華やか」という字の雰囲気が素敵だなと思ったので決めました。
小学生最後の銀河書道作品展で、思い出に残るような作品にしたいと思い、渡邉司寳先生、菅沼寳眞先生と相談して決めました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

この「清華大輪」という文字は、バランスのとり方や文字の大きさの調節が難しいのですが、その中でも何か私らしさを表せるよう考えながら書きました。
先生から書き始めの位置や横画の間隔など細かい点をご指導いただき、一点一画ゆっくり丁寧に書くよう努力しました。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

幼稚園の年少のころ、兄の字を見て「私もこんな綺麗な字を書きたいな」「私もお兄ちゃんみたいに明治神宮会館の表彰式の舞台に立って、みんなに認めてもらえるような作品を書きたいな」と強く思い、家族と相談し兄と同じ鹿沼本部に入会しました。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

私が思う「書の魅力」とは、はらいや止めなど書き方一つで大きな表現ができ、一人一人の個性が出るところだと思います。
また練習をすることで今までには出来なかったことが出来るようになり、上達が目に見えて「もっともっと習字を書きたい」という気持ちになれることです。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

渡邉先生、菅沼先生には、言葉にできないくらい感謝の気持ちでいっぱいです。
私には二つ違いの妹がいます。妹は今までに何回もいろいろなところで賞を取ったりするくらい字が上手で、正直「かなわないなぁ」と思ったりしたこともありました。書にはそのような気持ちが表れてしまうようで、少し投げやりな書き方をしたこともありました。
そんなとき、渡邉先生から「筆づかいが上手になったね〜」とか「心がこもってきたのがわかるよ〜」と優しく言われたことがとても嬉しくて、「習字は、書くとこんなにスッキリした気持ちになれるんだ!」と思う日が多くなりました。渡邉先生の言葉にとても励まされました。
また祖父母や両親をはじめ、お教室で机を並べるみんなにも、ものすごくいいパワーをもらっていると思います。感謝の気持ちでいっぱいです。
この気持ちを忘れずに大きな夢を持ち、難しい字や古典などにもどんどん挑戦していきますので、これからの成長を見守っていてください。頑張りますので、よろしくお願いします。

 

指導者(銀河会鹿沼本部・渡邉司寳先生)から受賞者(中村夢奈さん)へ

中村夢奈さん『毎日小学生新聞賞』おめでとう。小学生の部の最高賞受賞、本当に良かったですね。
あなたが入会したのは4歳の時。幼いのに先生が話す一言一言を真剣に聞いて、ご挨拶から準備、片付けまで、きちんと一人で出来る子でした。
早くから栃木県内の書道展でも立派な成績を残していて、「これからが楽しみだな」と思っていました。
二つ違いの妹が入会すると、左利きにも関わらず、どんどん賞を獲っていく妹を見て、お母さんに「妹ばっかり・・・」と不満を漏らしたことがありましたね。そんなあなたをお母さんはどんなにか心配したことでしょう。私もあなたが我慢して悔しさを堪えているのがわかったので、「夢奈ちゃんは偉いね」「必ず立派な賞を獲れるようになるよ」と何度も励ましたことをよく覚えています。
その後、意欲的に取り組む姿が見られるようになり、JA書道展や下野書道展などに出品する際は、何枚も何枚も事前に書いて来るなど人一倍努力してきましたね。そんなあなたが今回、小学生の最高賞受賞という素晴らしいご褒美を手にすることが出来て、私もとても感激しています。祝電の報告の時のお母さんの涙、ご家族の皆さんに喜んでもらえて本当に良かったです。
来年から中学生になり、勉強や部活動との両立で更に忙しくなると思いますが、この受賞を励みにこれからもよい作品を書いてください。期待しています。

書道研究銀河会鹿沼本部
栃木県鹿沼市見野1010-1
0289-65-1886