第45回記念銀河書道作品展
「文部科学大臣奨励賞」


第45回銀河書道作品展の最高賞「文部科学大臣奨励賞」は、高校3年生 亀井 寛玖さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

純粋に、嬉しかったです。電報を開けて、『文部科学大臣奨励賞』の文字が見えた時は思わず泣いてしまいました。受賞は思いがけないもので、夢を見ているようでしたが、大川司寛先生とのお話から賞の重みを実感しました。自分自身で楽しみながら完成させた作品を、このような形で評価していただけたことはとても嬉しく思っています。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

中島司有先生の「三體千字文」を書かせていただきました。
最後の銀河書道作品展は集大成の作品となるため、改めて基本を振り返り、総まとめとなるこの題材を選びました。小さい文字を3000字も書くことに驚かれることがありましたが、実用的な大きさですし楽しんで書いていたので、文字数はあまり気になりませんでした。長い時間をかけ思い入れのある作品となったので、最後の文字を書くときも名残惜しいような気分でした。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

清書直前の練習で、それまでの練習の積み重ねで安定してきていた文字がうまく書けなくなってしまったことです。
焦れば焦るほど書けなくなって、つらかったのを覚えています。改めて司有先生のお手本をよく眺めたり、作品への思いを思い返したりして、落ち着いた文字を書くことの大切さを実感し、心を落ち着けて練習に励みました。
受験勉強や生徒会、体育祭の実行委員などで時間のないことは覚悟していましたが、やはり焦りそうになることもありました。その時、清書直前に、焦りから文字が崩れてしまったことを思い出し、前向きになって着実に進めようと考え直しました。今となっては、練習の段階でうまく書けなくなったことは良い方向に働いたのだと思います。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

小学校入学と同時に習い始めました。幼稚園で書道の体験教室があり、そこで褒められたことがきっかけで、母に書道を習いたいと懇願したそうです。
両親は私がやりたいと思ったことに対して協力的で、本当に感謝しています。これまでの学校生活は常に書道教室とともにありましたが、一度もやめたいと思ったことはありません。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

私が学校で疲れたあとのお稽古だと、大川司寛先生は私の文字を見て「疲れてるの?」と聞きます。焦ってしまうとうまく書けなくなることがあります。自信のある作品は堂々としています。書は自分の心を映したもので、自分の気持ち次第で出来が変わると考えます。逆に、文字を見ることで私は今どのような気持ちで書と向き合っているのかがよくわかります。書道研究銀河会趣旨の一節にはこうあります。
『おとなもことども恒星のようにひとりひとりが自分の光をもっています。その生まれつきの光に努力して深みを加えていくことが人間の一生の仕事といえましょう。その光はひとりひとりの文字の中にもあります。人々は文字を書きながら自分の光の特質を知ることができます。』
自分と向き合いながら、この作品も楽しく書きました。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

大川司寛先生が、毎月の競書や作品に的確に助言をしてくださることで自己を伸ばすことができたと感じています。褒められると満足して伸びない性格なので、大変ありがたかったです。この作品を書くうえで、より良いものになるようにと、綺麗で書きやすい紙と、それに相性の良い墨を探してくださいました。それらはモチベーションとして作品に良い方向を与える大きな要素で、先生の思いを感じるとともに最後まで楽しく書くことができました。
また、太田寛夢先生は、いつも私のことを気にかけてくださって、特にこの作品を書いていた時期には、清書を書く上で良い環境を整えてくださいました。今回受賞ができたことは先生方のおかげであり、少しでも恩返しになったかなと嬉しく思います。本当にありがとうございました。
今回は今まで12年間の集大成の作品として三體千字文を書きましたが、いつかまた三體千字文を書いてみたいです。今回の作品からどのように変わるのかが楽しみです。

 

指導者(銀河会桐生本部・大川司寛先生)から受賞者(亀井寛玖さん)へ

亀井寛玖さん『文部科学大臣奨励賞』受賞、本当におめでとうございます。
あこがれの三體千字文に昨年10月より取り組みだしてから、焦らず弛まず怠らず積み重ねてきた努力が、この成果に繋がったと思います。よく頑張りましたね。
思えば、小学校1年生で入会した時から落ち着いてじっくり課題と向き合い、すぐに学校代表、地区入賞、県入賞と実力を発揮されましたね。また、修学旅行で団扇に筆文字を書き、外国人観光客との会話のきっかけをつくったり、ホームステイ先のホストファミリーへのプレゼントに書作品を持って行き大変喜ばれたりしたとのことなど、国際交流に書道を活かしてくれましたよね。
今年1月開催の社中展「おりひめ書展」で、あなたの銀河書道作品展の高校2年生までの作品を一堂に並べた『歩みの轍』では、その成長過程を思い出とともに感じました。また、来場者へのあなたの立ち居振舞いも立派な姿で私も大変嬉しかったです。歩み続けて来た年数や数々の作品、その制作の経験は、かけがえのない宝物です。応援して下さったご家族に感謝ですね。
書を通して培った精神力や集中力は、これからもさまざまな事に活かされてゆくと思います。頑張ってください。
そして、桐生本部にはじめての文部科学大臣奨励賞受賞というプレゼントをしてくれて、ありがとうございました。

書道研究銀河会桐生本部・群馬県桐生市境野町1-1278-30
0277-44-9449

 

 

 


第45回記念銀河書道作品展
「駐日中国大使館賞」


第45回銀河書道作品展の「駐日中国大使館賞」は、高校3年生 楠橋 鮮諒さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

電報を受け取って筒を開けると『駐日中国大使館賞』と書いてあり、とても驚きました。
今まで銀河書道作品展に13回出品し続けた中で、一番良い賞だったので嬉しかったです。
同時に書道を続けられたのは、市毛司鮮先生や家族など周りの方々が支えて下さったからであり、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

唐・玄宗の「石臺孝經」を書かせていただきました。
中学3年生の時に銀河書道作品展の会場で「石臺孝經」を見て自分もこのような立派な作品を書いてみたいという気持ちがあったため、高校3年生でこの作品に挑戦しました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

作品が細かい隷書ということもあって、昨年の10月から取り組み始めました。
はじめは字の大きさに慣れず、高校1年生の時から右上がりになることを指導されていたので、その癖を直すことに苦労しました。また字の全体のバランスや大きさなど、一点一画を意識して納得する文字になるまで何度か書き直し、12月の末から7月までかかりました。
高校では陸上競技部に所属しており、毎日の練習や週末は大会と忙しく、夜遅くなってから作品に取りかかることが多かったため、体力面や時間との戦いとなりとても苦戦しました。最後の方では手の痛みや震えが出てきて大変でしたが市毛先生の丁寧なご指導や家族の大きな協力があったからこそ完成させることができた作品だと思います。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

私は幼稚園年長の時に船橋三咲本部に入会し市毛司鮮先生に13年間ご指導いただいています。
私の祖母や母も市毛先生に長くご指導いただいているので、私もきれいな字を書きたいと思ったのがきっかけであったと思います。今では祖母、母、弟、従弟妹と6人で市毛先生のお稽古に通わせていただいています。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

書の魅力は何度も練習することでより美しい字を書けるようになるところです。運動や勉強と同じく、反復することで上達していく楽しさを感じられ、次の作品を書いて周りの方々から褒めて頂いたときに大きな達成感を得られ、終わりがなく夢中になって取り組めることが最大の書の魅力です。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

13年間ご指導してくださった市毛司鮮先生にはとても感謝しています。
習い始めの幼い頃は市毛先生からよくできました″のスタンプを頂くのに必死でした。線の書き方や止め、はね、はらいの基本ができない私をいつも優しく丁寧に教えて下さり、また学年が上がるにつれ、細かい所まで見ていただいたおかげで高校3年生でこのようなすばらしい賞をいただくことができました。ありがとうございます。
今後も書の技法や知識をご指導お願い致します。

 

指導者(銀河会船橋三咲本部・市毛司鮮先生)から受賞者(楠橋鮮諒さん)へ

楠橋鮮諒さん『駐日中国大使館賞』受賞おめでとうございます。
思いおこせばあなたが銀河会船橋三咲本部に入会の時は可愛らしい幼稚園生でした。あれからずっと真面目に殆ど休まず書道を続けてきて、今ではすっかり大人っぽくなりしっかりした高校生になりました。
銀河書道作品展出品作品に「石臺孝經」を選んできた時あれだけの大作を書き上げるのは大変なことだと思いました。とりかかったのは昨年の10月頃だったと思います。また、学校生活では部活の陸上部短距離ハードルの選手として県大会に3年連続出場して今年も練習やら試合やらでヘトヘトの様子も見受けられましたが、それでも作品作りに全力討究で頑張っている様子を見てよほど書道が好きで最後まで書き上げるのだという執念にはただただ脱帽する思いでした。
こうした経験は将来困難に出会った時に大きな力となることと思います。継続は力なりと言います。これからも書道を続けてゆくことを願っております。

 

書道研究銀河会船橋三咲本部・千葉県船橋市三咲8-3-22
0437-448-9413

 

 


第45回記念銀河書道作品展
「駐日中国大使館賞」


第45回銀河書道作品展の「駐日中国大使館賞」は、高校3年生 及川 節慶さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

審査の日を知っていたので結果がどうなったか気になる反面、少し不安だったので姉から電報が届いたと聞いた時はすごく安心し、とても嬉しかったです。
『駐日中国大使館賞』と書いてある電報を見た時に私以上に喜んでくれている母や姉を見て、素晴らしい賞を頂けたこと、そして自分一人の力ではなく、沢山の人に支えてもらって頂くことが出来た賞だなと実感しました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

董其昌の「金剛般若経」を書きました。
昨年の銀河書道作品展が終わってすぐに先生と相談し、高校最後の銀河書道作品展の作品として相応しい題材であること、また、幼い頃から忙しい両親に代わりずっと側で支えてくれている祖母の具合が少しでも良くなるよう、願いを込めてお経を書くことに決めました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

書道、部活動、受験勉強を並立することが一番大変でした。
部活の休みがほとんどなかったので、書道教室に通える20時から21時は集中して作品を書き、帰宅後は0時まで受験勉強をしていました。朝は4時に起き、勉強してから部活の朝練に参加していたので、書道の時間を多くとれない中での作品作りは想像以上に辛かったです。また、昨年書いた日本書紀よりも文字が小さかったので慣れるまでは緊張と戦いながら書いていました。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

小学1年生の時に「心が落ち着く時間をつくってほしい、綺麗な字を書けるようになってほしい」という母の思いから姉と一緒に桜華会に入会しました。
私はまだ幼く、母の思いを理解することは出来ていませんでしたが、当時の私は文字や絵を描くことが大好きだったので、文字を書くことが出来る場所に大好きな姉と一緒に通えることが、ただただ嬉しかったというのが正直なところです。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

文字に個性が映し出されるところです。
例えば、とても嬉しいことがあったときには力強い文字になったり、イヤなことがあったときには太さや間隔が不安定になったりと、その時の私の気持ちが文字に反映されており、文字を見ると無意識で気づいていなかった自分の感情を認識することができます。それと同じように、同じ作品でも書く人が違えば千差万別で、異なった魅力が出ています。色々な人々の内面を映し出す書道の魅力に取りつかれています。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

佐下橋司節先生と高橋節巴先生をはじめ桜華会本部の先生方、ご指導を賜りありがとうございました。
特に、部活と両立していたため、部活のあとに教室に伺うことが多々あり、遅い時間までご指導をして下さったことに感謝しています。また、幼い頃から書道以外のことも色々教えて頂きました。先生方に支えて頂きながら有終の美を飾れるよう励んできたので、第二席という素晴らしい賞を頂くことができ嬉しく思っています。来年からは一般部になりますが、先輩方のように毎日書道展に出品できるよう頑張っていきたいと思います。

 

指導者(銀河会桜華会本部・佐下橋司節先生)から受賞者(及川節慶さん)へ

及川節慶さん『駐日中国大使館賞』受賞おめでとうございました。
お姉さんと一緒に入会してきた小学1年生の時から、笑顔以外のあなたを見た記憶がありません。小学校時代は忙しいご両親に代わっておばあさまがあなたたち姉妹の面倒をみてくださっていました。おばあさまは慈愛に満ちた方で「私は何も教えられないけれど、孫たちに出来る事はいつでもお腹いっぱい食べさせてあげること。お腹いっぱいだと悪い考えは起こさないって私の母もよく言ってましたよ。」とお会いする度に話して下さいました。あなたの明るさや人に対する思いやりはご家族の愛情が育んでくれたのだと感じています。
今作を「金剛般若経」に決めた理由の一つに、体調が優れないおばあさまの回復への願いがありました。人は大切な人のためには大きな力をだすものです。あなたは見事にその姿勢を私たちにみせてくれました。
書道から得るものは技術だけではありません。作品と向き合う中で人間性を高めていくのです。
来年からは一般部の仲間として共に歩んでいきましょう。

書道研究銀河会桜華会本部・荒川区東尾久2-27-12
03-3819-5660

 

 

 


第45回記念銀河書道作品展
「毎日新聞社賞」


第45回銀河書道作品展「毎日新聞社賞」は、高校3年生 浅野 朗崇さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

夏休みも終盤で、そろそろ勉強しなきゃと思っていたところ、インターホンが鳴り、電報が届けられました。なかなか受け取る機会のない電報でしたが、中を開けてみると、『毎日新聞社賞』の文字があり驚きました。春休みの頃から、時間をかけて仕上げたので、とても感慨深いものでした。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

昨年の11月頃、先生の薦めもあり、今年は仮名作品に挑戦することにしました。それで、いくつか試したうえで、「桂本万葉集」に決めました。
仮名作品を展覧会で見たこともあり、興味もあったのでやる気十分で臨みました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

これまで書いたことのない仮名作品ということで、まず釈文を見て読んでから文字の練習を繰り返しました。慣れるまで何度も同じ部分を書いてみては、見直して考えて、というのが多かったと思います。自信をもって書けるようになるのには時間がかかりました。完成するまでは、バランスを見て、一文字一文字ゆっくり確認するのにも、時間がかかり、大変でしたが、慌てず、自分のペースで書き進め、精神的に余裕をもって取り組めたのはよかったです。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

小学校3年生の冬に、自宅のすぐ近くにあった、銀河会総本部朝志ヶ丘教室に通い始めました。
学校から帰ってきて、時間を持てあましていたこともあり、なにかやろうと始めました。教室の先生方のご指導や、友達からの刺激などもあり、徐々に上達していくのが実感できました。今となっては、ひとつの生活の習慣ともなっていますが、丁寧な字の書き方が身に付き、素晴らしいことだと感じています。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

集中できる、というところにあると思います。
今回、数か月にわたって作品に取り組んできましたが、よし書くぞ、と思って打ち込むと、書いている間はいつもとは違う時間が流れていたように感じます。気づいたら、思っていたより長く時間がたっているのに、驚くこともありました。書き始めるときは緊張しましたが、続けていると、不安な気持ちは次第になくなり、書くことだけに集中できるようになっていました。剣道部の稽古後で疲れていても、少しでもやろうと教室に行き、短時間でも集中できたのは、清々しく、楽しかったです。すばらしい経験ができたと思っています。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

総本部の先生方には、日頃からご指導をいただいてきました。
今回は準備から多くの場面で支えていただき、なんとか仕上げることができました。「毎日新聞社賞」をいただくことができ、とてもうれしかったです。本当にありがとうございました。
今後も、書くことで集中力を鍛え、また、上達を目指していきますので、ご指導よろしくお願いいたします。

 

指導者(銀河会総本部・佐伯司朗先生)から受賞者(浅野朗崇さん)へ

浅野朗崇さん『毎日新聞社賞』受賞おめでとうございます。
週2回、朝志ヶ丘教室に学校の予定以外は必ず来てくれるあなたは、きちんと挨拶をしてから今日書く課題を確認し、集中して書く姿はまさに朝志ヶ丘教室の模範生です。そんなあなたが今回「毎日新聞社賞」という大きな賞を受賞したことは指導者一同感慨深いものです。
今回書いた「桂本万葉集」は、仮名作品そのものがあなたにとって初めての挑戦でした。月例競書の仮名実践講座をとにかくたくさん練習しましたね。何か月も練習し、今度は桂本万葉集の練習に入った際に、自分の字とお手本の違うところを何度も何度も自分で見つけて教えてくれました。それはお手本を丁寧によく見ることができる証拠です。今後自信を持って取り組んでほしいと思います。
埼玉県でもトップクラスの学校に通い、日々の勉強や辛い剣道部の練習のなかでヘトヘトになりながらもきちんとお稽古に来ることはどんなに大変だったことか。テスト前には高校生とは思えない睡眠時間を聞き、会うたびに「ちゃんと寝なさいね。」と口うるさく言ったこともありました。それでも、日常のお稽古との向き合い方、真摯な態度や、早くから練習を始められたことであなたらしく丁寧に書けたことが今回このような素晴らしい賞を受賞できたことにつながったのではないでしょうか。
教室の中では来る時間もさまざまで一緒に書の学習をする生徒達の年齢も小学生から高校生まで幅広いのですが、どの生徒からも慕われているお兄さん的存在なのはいつも礼儀正しく誠実な人柄のあなただからだと思います。今後も小中学生のヒーローであり続けて下さい。本当に受賞おめでとうございました。

書道研究銀河会総本部・埼玉県朝霞市三原3-7-15
048-466-5504

 

 

 


第45回記念銀河書道作品展
「毎日新聞社賞」


第45回銀河書道作品展「毎日新聞社賞」は、高校3年生 雨宮 裕紅さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

自分にとっては初めての電報で、とてもわくわくした気持ちで開きました。すると紙に『毎日新聞社賞受賞』と書かれており「本当に自分が受賞したの?間違いではなく?」と疑ってしまうほど驚きました。作品が完成するまでに関わったすべての方々に感謝の気持ちでいっぱいになりました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

中島司有先生の「三體千字文」の中から楷書と行書の二體を書きました。
私は12年間この銀河書道作品展に出品してきました。そんな大きな催しも今年で最後になります。今までの集大成として、書いたことがなかった行書を取り入れ、大好きな楷書を一緒に書きたいと思い、この題材を選びました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

私は剣道部でしたので、毎日練習のあとに作品にとりかかることが大変で、少しずつしか書くことができませんでした。部活を引退した後も受験勉強に追われ、自分の時間をうまく使うことがこんなにも大変だと思いませんでした。
特に楷書では一点一画を集中して書くことを意識していたので進みが遅く、後半は焦りとの葛藤でした。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

5歳のときに銀河会総本部の体験教室があり初めて筆で文字を書きました。
文字を書くたびに先生や家族に褒めてもらえるのが嬉しくてやっていました。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

印刷では表現できない文字の一つ一つの美しさを感じることができるのが魅力だと思います。手書きだからこそ書き手の感情や性格が文字に表れ様々な表現ができます。また大きな作品を完成させた時の達成感が私は好きです。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

この度はこのような大きな賞をいただき本当にありがとうございます。
お習字をはじめた頃の私は二文字を書くだけでも大変で、すぐに飽きてしまう私にとってはこんなにたくさんの文字数の作品は絶対書けないだろうと思っていました。ですが、それから毎年銀河書道作品展に出品する度にどんどん文字数が多くなっていき、書けないだろうと思っているような作品を今回作り上げることができました。私がここまでできるようになったのはたくさんの苦労がありました。中学3年生や今年といった進路に関わる年に作品を作ることは本当に大変で先生方にはご迷惑をおかけしたかと思います。それでも、そんな私に優しい言葉をかけてくださり、ご指導していただきました。先生方のおかげで今まで続けてこられました。ありがとうございます。
来年からは一般部になりますので自分が書きたい様々な作品を書いていきたいと思います。今後ともご指導のほどよろしくお願いします。

 

指導者(銀河会総本部の先生方)から受賞者(雨宮裕紅さん)へ

雨宮裕紅さん『毎日新聞社賞』受賞本当におめでとうございます。
作品集を遡り、小学1年生の時に書いた「うた」という作品を見つけました。お稽古バックをカタカタ鳴らしお稽古場に1番乗りして練習を始めて、平仮名2文字を書いていたあなたも今年は最上級生。その集大成となったこの作品はあなた自身にとっても私達指導者にとっても感慨深いものです。
部活や受験勉強への時間配分は勿論、作品の進み具合等、本当に苦労した事と思います。書道で作品を書くことは山登りに似ているかもしれません。何日もかけて一文字ずつ一行ずつ進めていく。その集中力、緊張感で時には挫折してしまいそうな時もありますが、全ての文字を書き終えた時は、山の頂上に立ったような喜びと達成感が味わえるのです。その瞬間を忘れないで下さい。
先日、月例競書の仮名のお手本を見て、少し読めるようになったと嬉しそうに話をしてくれました。本当に書道が好きなのですね。あなたが小学生の頃は、今は亡き中島司有先生が大いに活躍されていました。総本部で司有先生の存在を身近に感じ、司有先生のお手本で学んで来た日々を大切にして様々な書体に挑戦して下さい。きっと新たな発見や感動があると思います。これからの成長を期待しています。

書道研究銀河会総本部・埼玉県朝霞市三原3-7-15
048-466-5504

 

 


第45回記念銀河書道作品展
「毎日新聞社賞」


第45回銀河書道作品展・中学生の部・第一席「毎日新聞社賞」は、中学3年生 橋場 葵さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

ミニーマウスの電報が届き、筒の中を見ると『毎日新聞社賞』と書いてあり、とても驚きました。
信じられない気持ちとうれしい気持ちでいっぱいでした。はじめは、こんなに大きな賞を受賞した実感がありませんでしたが、先生方や家族に「おめでとう」とたくさん言っていただき本当なのだなと思いました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

今年は、「楷書千字文」を書きました。
昨年、一昨年も同じ字体を書きましたが、納得のいく作品を書くことができませんでした。そのため、今年はリベンジもかねてこの題材を選びました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

今年は昨年の反省をいかし、時間をかけて書こうと思っていましたが、部活や勉強とかさなってしまうこともありました。
昨年は行書を書く内の7行目で書く文字を間違えてしまい、書き直ししたために締め切りギリギリになってしまい、とても大変でした。今年はあせらずに間違えない様に一文字一文字最後まで集中して書くことができました。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

幼稚園年中の時に、銀河会総本部溝沼教室に通い始めました。
私が通い始める前に兄が通っていて、私も「綺麗な字を丁寧に書きたい」と思い、通い始めました。初めて筆を持った時の緊張感は今でも覚えています。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

書を書いていると、自然に集中できるので無心になることができます。バランスのとれた文字を書けた時の達成感を感じることができるところが書の魅力だと思います。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

佐伯司朗先生・佐伯方舟先生をはじめ総本部の先生方の優しく丁寧なご指導のおかげで今回の作品も仕上げることができました。本当にありがとうございました。
また、書道をはじめて11年目になりますが、書道やいろいろなことを支えてくれた家族にも感謝して、もっと美しい字を書けるようにたくさんの字の書体に挑戦していきたいです。これからもご指導よろしくお願いします。

 

指導者(銀河会総本部の先生方)から受賞者(橋場葵さん)へ

橋場葵さん『毎日新聞社賞』受賞本当におめでとうございます。
あなたは小学6年生の時に「毎日小学生新聞賞」を受賞され、今回中学3年生で「毎日新聞社賞」いう大きな賞をいただき、私たち指導者もとても嬉しく思います。
昨年お兄さんの橋場朗暄さんが「文部科学大臣奨励賞」をいただき、妹として嬉しく思う一方でお習字のライバルとしては色々と考えるところがあったのではないでしょうか。昨年よりも早めに練習を始め、あせらずに一文字一文字、確実にお清書に取り組む姿が印象に残っています。夏に入ると受験勉強の為、学習塾との両立、自宅での勉強も大変だったと思います。学習塾の時間を早めに切り上げ作品を書くために教室に来ることもあり、あなたのこの作品展に対する思い、そして何よりもご家族のご理解と応援があったからこそ、集中して作品に取り組めたのではないでしょうか。
高校生になっても、いつも変わらぬ穏やかな笑顔でさらに前進してください。これからも応援して下さる周りの方々への感謝の気持ちを忘れずに、心をこめて文字を書き続けてほしいと指導者一同願っております。

書道研究銀河会総本部・埼玉県朝霞市三原3-7-15
048-466-5504

 

 


第45回記念銀河書道作品展
「毎日小学生新聞賞」


第45回銀河書道作品展・小学生の部・第一席「毎日小学生新聞賞」は、小学6年生 西澤 木珈さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

「暑い夏休みがもうすぐ終ってしまうなあ」と思い、宿題の事を考えていたときに、私宛に荷物が届きました。
「何だろう?」と思ったら、プーさんの電報で、そこには『毎日小学生新聞賞おめでとうございます』と、佐伯司朗先生からのお祝いの言葉が書かれていました。
最初はピンとこなくて不思議な感覚でしたが、母から「小学生の1等賞だよ」と聞き、とても驚きました。そしてうれしさがこみ上げてきました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

「五福祥来」と書きました。難しい言葉だと思いましたが、「福」という漢字が大好きで、これだったら私の気持ちが表現できるし今の実力に合っている、と思い選びました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

「祥」の字の最後の一画がどうしてもうまく書けず何度も書き直しました。先生から、「筆を入れる時にもっとしっかり筆を開いて、太く強く書いてごらん」とご指導を受け、気持ちを落ち着かせて集中して書くようにしました。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

5歳の時、姉と一緒に銀河会鹿沼本部に入会しました。
じっと座っているのがとても嫌で先生からよく怒られました。でも、教室のお兄さん、お姉さんが優しく楽しく教えてくれたり、先生からもきちんと出来た時はたくさんほめてもらったりするので楽しく通っています。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

私は小さい頃から文字や絵を書くのがとても好きでした。書道は同じ文字でも書く人によって一人一人違うので、自分を表現できる事が楽しいです。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

渡邉司寳先生、渡邉司航先生、菅沼寳眞先生、いつも私でもわかるように丁寧に指導して下さりありがとうございます。
先生方の優しさと愛情と厳しさがあって、今の私があると思います。これからはもっともっと練習して、もっと上位の賞が頂けるようにがんばります。片道1時間かかる道のりをいつも送り迎えしてくれている父にも、もっと綺麗な書を書いて恩返ししたいと思います。また、私が遊びに行こうとすると母は、「友達と遊ぶより習字を優先しなさい」と声をかけてくれたので、「期待してくれているのかな?」と思って毎月4回のおけいこを休まず通い続けています。これからもその期待にこたえたいと思います。

 

指導者(銀河会鹿沼本部・渡邉司寳先生)から受賞者(西澤木珈さん)へ

西澤木珈さん『毎日小学生新聞賞』おめでとう。
あなたは、5才の時に2才年上のお姉さんと一緒に鹿沼本部に入会しました。
入会の時、お母さんは「下の子は好きな事にはすごく集中出来るんですが、人の話をよく聞いて理解したり、長く集中出来るか心配なんです。」とおっしゃっていました。 しかし、お稽古の時、筆を入れる角度や線の間隔などを理論的に丁寧に話すと、きちんと身につけていってくれました。
今回『五福祥来』を書きたいと言ってきた時、「とても良い言葉だけどバランスの取りづらい難しい字だよ」と、話しましたが、あなたのやる気と作品に対する思いは強く、最後まで集中力が途切れることなく書ききり、気持ちのこもった堂々とした作品に仕上がりました。
お姉さんは小さい時から妹を気遣い、今回の受賞を知った時も「良かったねー」と自分のこと以上に喜ぶ姿に感心しました。
また、あなたも心からお姉さんを信頼し、その目標となる存在は、お稽古を続ける中で、より良い作品を書こうという意欲を持つ上でも、とても大きかったと思います。
あなたは、車で1時間という長い距離を休まず通ってくださり、ご両親もどんなにか大変だったことでしょう。また、銀河書道作品展表彰式も一度も休むことなく、出席して下さり、深く感謝しています。 ご両親のその深い愛情が、小学生最高賞という素晴らしい花を咲かせたのだと思います。
これからもより一層努力して、新しい生き生きとした作品を書いて、中学生、高校生と実を結んでいってほしいと思います。期待しています。

書道研究銀河会鹿沼本部・栃木県鹿沼市見野1010-1
0289-65-1886