第43回銀河書道作品展 「文部科学大臣奨励賞」


第43回銀河書道作品展の最高賞「文部科学大臣奨励賞」は、高校3年生青木寳龍さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

電報が届き、中を見てみると「文部科学大臣奨励賞」という文字が書かれていたことに驚きました。このような結果をいただくことは想像していなかったため、時間をかけてようやく状況を理解できました。
昨年から最高賞を取るという目標を立てていたため、達成感と喜びがあふれ、ご指導いただいた先生方、支え続けてくれた家族への感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

私は今回「石臺孝経」を書かせていただきました。
私はこだわっている書体や、得意な書体があまりありませんでしたので、先生方に私に合った作品を選んでいただきました。最初はこの小さい文字が書けるか心配しましたが、書き始めてみると独特な書体や雰囲気に魅力を感じてきました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

一文字一文字が小さく、細かい文字はさらに小さくなっていくことで、なかなか書き進まないことが多くありました。文字数も多かったため、精神的にも身体的にも疲労がたまりました。しかし、先生方の励ましの言葉もいただいたため、自身の限界を感じながらも、完成まで書き続けることができました。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

4歳の時に銀河会鹿沼本部に入会しました。
私は小さい頃の記憶をあまり覚えていませんが、唯一覚えていることは、先生方が優しくほめて下さったことです。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

書には無限の可能性が秘められていると思います。どんなに上手に書けても完璧な作品には辿りつくことはできないはずです。完璧が無いなかでそれを追い求めることこそが書の魅力だと思います。同時に、完成された作品を追い求めるには、集中力と忍耐力が必要なため、自身の大きな成長につながります。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

文字数が多く、完成が夢のように感じた時には、渡邉司寳先生が気にかけて声をかけていただいたことが何度もありました。またあきらめかけて弱気になっていると、司寳先生・司航先生だけでなく、伯母の菅沼寳眞先生や家族が常に励まし見守ってくれたことは言葉にできないほど、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
10年以上、書と向き合い過ごしてきました。今回の結果に満足せず、技術の上達とさらなる研鑽を積むため、一般部として日本書展や毎日展にも挑戦していきたいです。

 

指導者(銀河会鹿沼本部・渡邉司寳先生)から受賞者(青木寳龍さん)へ

青木寳龍さん『文部科学大臣奨励賞』おめでとう。
二歳の時から毎日、菅沼寳眞さんに連れられ教室にきていましたが、菅沼さんの姿が見えないとすぐ泣いていたあなたが最高賞を受賞し夢のようです。
鹿沼本部に入会した四歳の時、挨拶するのが恥ずかしくて正座をしたまま30分間、挨拶が言えませんでした。ようやく「先生、お願いします」と言えた時には、足がしびれて泣き出したことを鮮明に覚えています。
中島司有先生は、「銀河会ではお行儀を厳しくしている、何かを学ぶ姿勢の基本は礼儀にある」とおっしゃられました。私の教室では、今でもその精神は守り継がれています。
あなたは、二歳の時から伯母である菅沼さんの家で暮らしてきました。おじいちゃん、おばあちゃん、そして親代わりの菅沼さんご夫妻、そしてどんな時もいつも一緒にいて励まし、支えてくれた従兄弟である二人の兄。家族みんなの愛に育まれた、優しさと繊細な心は、今回の作品「石臺孝経」によく表現されています。一点一画刻むように書かれた線は、深みがあり落ち着いています。小さい字は、やや安定感に欠けた部分もありますが、一貫してよくまとめたと思います。幼い頃からずっと傍らで面倒を見てくれた二番目の兄、孝行君がかばい、導いてくれたことは、何にも代え難いものがありますね。
湯島天満宮奉納書道展で第二席を受賞し、書き初め展でも大賞を受賞し、活躍されました。高校生になると、夏休み、冬休みには、お稽古をよく手伝ってくれました。細かい所によく気が付き、生徒に対しての接し方もとても上手でした。高校卒業後もあなたの優しさと諦めない強い精神力であらゆる困難を乗り切ってくれることを期待しています。

 

書道研究銀河会鹿沼本部・栃木県鹿沼市見野1010-1
0289-65-1886 

 

 

 


第43回銀河書道作品展 「駐日中国大使館賞」


第43回銀河書道作品展の「駐日中国大使館賞」は、高校3年生石田節珠さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

作品を提出した時から結果が気になっていたので、電報が届き結果を知った時はとても嬉しかったです。電報を何度も読み返しながら嬉しさや、作品を書いていた時の大変さなど、色々なことが思い出され思わず泣いてしまいました。このような素晴らしい賞をいただけて感激しました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

董其昌の「金剛般若経」を書きました。
「お経を書くことは徳を積むこと」という風に佐下橋司節先生が仰っていたことと、作品の字にとても惹かれるものがあったことが作品を選んだ理由です。また、私がお経を書くことで、亡き千葉司晃先生のご供養にも繋がると思ったので、この作品を選ばせていただきました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

とても細かい作品だったので、その細かさを維持しながら、 董其昌の線質を損なわないように、完成度の高い字を書くことがとても難しかったです。
昨年までは作品を汚してしまうこともあったので、汚さないようにすることも課題の一つでした。
また、お経は同じ文言が何度も出てくるので、一度出てきたところをもう一度書かないように注意しました。
これ程の多字数の作品を書くことは初めてだったので、書いても書いても埋まらない紙面に不安を感じていましたが、先生方が「半分書き上げるまでが大変。それを過ぎると気持ちが楽になりますよ。」と仰ってくださいました。その言葉通り、半分書き上げてからは書く速度も上がったように思います。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

小学校1年生の時に学校に掲示されていた私の硬筆が、ほぼ鏡文字だったことに衝撃を受けた母が、書道教室を探してくれました。
最初は金町本部の千葉先生にご指導いただきました。先生に一緒に書いて頂くと魔法みたいに綺麗な字が書くことができて、また先生の丁寧で優しい字に憧れて、練習を頑張りました。
その千葉先生が体調を崩されて、高校生から桜華会本部に編入し、佐下橋司節先生にご指導して頂くことになりました。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

字は毎日書くものなので、書道は生活と身近なところが魅力だと思います。また、書道をしていると心がとても落ち着きます。無心になれるところも魅力です。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

佐下橋司節先生、木村節巴先生、青木節玲先生には言葉では言い表せられないほど感謝しています。作品を仕上げていくなかで、不安な気持ちになってしまった時も、いつも背中を押してくださいました。とても心強かったです。
また、高校生から桜華会本部に編入した私にとても優しくしていただき、明るい雰囲気のお教室にすぐ馴染むことができました。
書道を始めてから、本当にたくさんの素敵な方々との出会いがあり、自分がこんなにも恵まれた環境で書を学べることを誇りに思います。
もし書道をやっていなかったら、私はこんなに充実した生活を送れていなかったと思います。
ここまで書道を続けさせてくれ、送り迎えなどのサポートをしてくれた両親には、感謝の気持ちで一杯です。
今回の作品を通して、私は成長したと同時に、自分の課題も新たに見つけました。今後は一般部として、その課題と向き合いながら、私が大好きな書道の魅力を少しでも多くの人に伝えられるような作品を書くために、精進していきたいと思います。

 

指導者(銀河会桜華会本部・佐下橋司節先生)から受賞者(石田節珠さん)へ

石田節珠さん、「駐日中国大使館賞」おめでとう。よく頑張りました。
あなたは高校1年時に体調を崩された千葉司晃先生の教室(金町本部)から桜華会に移ってきました。初めて指導した日、私は幼い頃から指導してきた生徒のような愛おしさを覚えました。節珠さんの屈託のない笑顔、前向きな姿勢に惹かれ、大きな可能性を感じました。その日からこの2年間、「書写検定」「書の甲子園」などさまざまな角度から書に取り組みました。息つく暇もない指導に迷わずついてきてくれ、次々と結果を出してくれました。進学校での学業・オーケストラ部・そして書道、大変だったと思います。「たくさんの事をこなすには効率よく時間を作り出すこと」何度も確認しあいましたね。その度に頷いて着実に「集中力」を身に付けてくれたと思います。5月の連休には一般部毎日書道展の練成会に交じって終日筆を握り、この作品を完成させました。
「金剛般若経」を選んだのは、ひとつは昨春亡くなられた千葉先生のご供養のため、もうひとつは「いつか金町本部を再開させたい」という思いに願いをかけたからです。「銀河会」を愛され、地元でたくさんの子供たちを指導されていた千葉先生でした。師が亡くなっても師の思いは世代を越えて繋がっていくと信じています。今回の節珠さんの受賞が後輩たちのよい刺激となり、「金町本部」再開のご縁に繋がることを心から願っています。
最後に・・この受賞は単身赴任で週末福島から車で深夜帰宅し子どもの送迎をし、翌日福島を繰り返されたお父様の応援の賜物です。あらためてお祝い申し上げます。

書道研究銀河会桜華会本部・東京都荒川区東尾久2-27-12
03-3819-5660

 

 


第43回銀河書道作品展 「駐日中国大使館賞」


第43回銀河書道作品展の「駐日中国大使館賞」は、高校3年生竹澤寳桃さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

受賞の祝電が届き、緊張しながら中を開けてみると、「駐日中国大使館賞」と書かれており、一瞬頭が真っ白になりました。
昨年は、小山市長賞をいただき、銀河書道作品展最後となる今年は、祝電をいただける上位の賞を狙っていました。母と一緒に、昨年の銀河書道作品集を何度も何度も見返し、第二席だと分かり、嬉しさがこみあげ、同時に手が震えたのを覚えています。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

「石臺孝経」を書かせていただきました。
過去にも二回この作品を書いており、私自身、「石臺孝経」の伸びがあり、堂々とした文字がとても好きでした。そこで、集大成となる今年は、もう一度この書と向き合いたいと思い、この題材を選びました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

過去二回、「石臺孝経」を書いてきたとはいえ、一文字の大きさがこれまでとは比べものにならないくらい小さかったので、とても苦労しました。
昨年よりも締め切りが早く、毎日夜中の二時すぎまで書いていたので、精神的にも辛かったです。しかし、教室に行くといつも笑顔で迎えてくださる司寳先生、菅沼先生のおかげで、納得のいく作品を仕上げることができました。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

小学六年生の時、小学四年生だった妹と一緒に、銀河会鹿沼本部に入会しました。
周りの人達と比べ入会したのは遅めでしたが、それまでも、書道の上手だった祖母の影響で、小さい頃から文字を書くことが好きでした。温かくご指導してくださる先生方のおかげで、毎週教室へ通うのが楽しみでした。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

書を書くことは、私に心を落ち着かせ、余裕を持つことの大切さを教えてくれました。どんなに忙しく毎日が過ぎていっても、自分自身と真摯に向き合う時間を与えてくれる書道は、とても魅力的だと思います。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

入会してから今まで、温かく支えてくださった司寳先生、司航先生、菅沼先生、そして私に書道を習わせてくれた両親に、感謝の気持ちでいっぱいです。この鹿沼本部で書道を学べたことは、私の誇りです。
大学生になっても、よりよい作品を書けるように、日々精進していきたいと思います。

 

指導者(銀河会鹿沼本部・渡邉司寳先生)から受賞者(竹澤寳桃さん)へ

竹澤寳桃さん「駐日中国大使館賞」おめでとう。よく頑張ったね。
寳桃さんの作品は一貫して深みがあり一点一画に込める思いが強く存在感のある作品でした。
寳桃さんが、銀河会鹿沼本部に入会したのが小学6年生の時、4年生の妹の絵美花さんと一緒に入会しました。入会前に個人指導として基本的な筆遣いや筆の手入れの仕方などを徹底して教えた時「とにかく線が綺麗で伸びやかな字を書く子だなぁ」と感心したのを覚えています。
栃木県の下野書道展でもあなたが金賞を受賞すると、妹の絵美花さんが湯島天満宮奉納書道展で天満宮賞を受賞するなど、姉妹で互いに切磋琢磨しながら力をつけてきたことが、今回の素晴らしい結果に繋がったのだと思います。
昨年の銀河書道作品展出品作品に比べて今年は文字数も遙かに多いうえに、1文字1文字徹底して時間をかけて書くので教室だけでは到底終わらないと心配していました。自宅でも毎晩2時過ぎまで書く日々が続いたと終わってから初めて聞きました。自宅で書くと乱れてしまう生徒もいましたがあなたは一つとして線が揺らぐことなく最後まで書き上げました。その精神力にただただ感心するばかりです。いつも静かににこにこしているあなたの内に秘めた意志の強さと卓越した集中力を再認識しました。
鹿沼本部も最近では高校1年から始める人や小学校の高学年で入会する生徒が増えてきました。寳桃さんのように書歴が浅くとも第2席を取れることが奇跡や夢ではなく、可能性としてこれから書を目指す多くの人たちの希望になったことでしょう。
これからも更に飛躍していくことを期待しています。

書道研究銀河会鹿沼本部・栃木県鹿沼市見野1010-1
0289-65-1886

 

 

 


第43回銀河書道作品展 「毎日新聞社賞」


第43回銀河書道作品展「毎日新聞社賞」は、高校3年生小林裕喜さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

銀河会から電報が届いていると母から連絡があった時は、昨年よりも良い賞をいただけたのかなと信じられない気持ちでした。家に帰って「毎日新聞社賞」の文字を見たとき、自分の想像を超えた大きな賞に驚き感激しました。
ここまでご指導いただき、また作品が完成するまでご心配をおかけした先生方へ感謝の気持ちでいっぱいになりました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

「三體千字文」を書きました。
銀河会へ入会してから13年目になります。銀河書道作品展に出品できるのは今年で最後です。今までの集大成として中島司有先生の端正で美しい三体の文字を書き上げたかったので、この題材を選びました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

最後のソフトボール部公式戦に向けての部活動の練習と受験勉強と並行して作品を書くことは、自分が思っていた以上に大変でした。特に楷書はできるだけ一点一画集中して書くように心掛けました。予定していたように進まず、焦りそうになる気持ちを抑えて落ち着いて書くように努力しました。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

4歳の時、幼稚園の特別授業で初めて筆で文字を書き、とても楽しかったのを覚えています。
それまでは、さまざまな習い事を勧められても、人見知りで気が進まず拒んでいました。そんな私が初めて自分からお稽古に通いたいと言いました。そして、家からも近く、お友達も多く通う銀河会溝沼教室に5歳から通い始めました。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

筆を持つと、背筋が伸びて集中でき、自分の思い通りに書けた時の達成感がとても好きです。また同じ文字を書いていてもその人の性格で感情が文字に表れ、様々な表現ができるところも書の魅力だと思います。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

教室に入ったばかりの頃は、すぐに疲れてしまい6枚のお清書を書くのも大変でした。そんな私を根気強く、優しくご指導してくださった先生方のおかげで、目標としていた三千字を書きあげることができ、このような大きな賞をいただくことができました。ありがとうございます。
来年からは一般部になりますのでもっと様々な書に挑戦したいと思います。今後ともご指導のほど、よろしくお願いします。

 

指導者(銀河会総本部・佐伯司朗先生)から受賞者(小林裕喜さん)へ

小林裕喜さん「毎日新聞社賞」おめでとうございます。
このような素晴らしい賞をいただけて、指導者一同本当に嬉しく思います。
裕喜さんは幼稚園の年長さんから朝霞総本部溝沼教室に入会されました。家が近所にあり、お母様もどんなに遅くなってもお迎えに来て下さるので、夜遅くまで1人で黙々と熱心に書いていました。出品を続けてきた銀河書道作品展も今年で最後となります。高校1年生では司有先生の「行書千字文」、2年生では初めての仮名作品にも挑戦しました。今回の課題を決める際、運動部と受験勉強の傍らで3千字余りの文字を書くことは、今までの何倍も大変です。司有先生の細部まで緻密で美しい文字は、中途半端な気持ちでは書き上げられないから、最後まできちんと仕上げられるのかと何度も確認しました。それでも裕喜さんは最後だからできる限り頑張って書きたいと、司有先生の書かれた「千字文」楷・行・草書の三体すべて書くことに決めましたね。練習にも時間がかかり、塾や部活等で教室に来る時間がとれず、家で書いたものを見せてくれた時はこちらが心配になるほど進んでいない状態でした。裕喜さんは、「部活を引退したらもっと時間ができるので、家でできるだけ書いて必ず間に合うように仕上げます」と言い、家で書き進めていました。今まで書いたこともない程の量・・・悔いの残らないよう、しっかり仕上げてほしいと先生達は願っていました。
締切日に制作を終え作品を預かった時、小さい頃の裕喜さんを思い出しながら、身体だけでなく精神的にもずい分大きく成長したと、本当に嬉しくなりました。裕喜さんが作品を制作する上で感じた様々な想いは、これからの人生の“糧”になることでしょう。ずっと続けてきた一歩一歩の積み重ねが今回大きな喜びにつながりましたね。
また、来年から新たな目標を決めて、少しずつ前進していってほしいと心から願っています。

書道研究銀河会総本部・埼玉県朝霞市三原3-7-15
048-466-5504

 

 

 


第43回銀河書道作品展 「毎日新聞社賞」


第43回銀河書道作品展「毎日新聞社賞」は、高校2年生松丸曄情さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

突然、私宛に電報が届き何だろうと思いミッキーが抱えてきた筒を開けると「毎日新聞社賞」と書いてあり、驚きのあまり何度も見返してしまいました。
嬉し過ぎて、ジャンプしながら母に報告、それからすぐにラインで春蝉先生に報告すると「自分で教室のみんなに報告しなさい」との返事、ラインの「チーム松藤」に受賞を報告しました。すると、みんなから「おめでとう」のスタンプの嵐。家族、先生、教室のみんなから祝福されて、夢のような時間でした。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

私は、中学2年で「行書千字文」、中学3年で草書と行書の「二體千字文」、高校1年で「篆書千福」と中学生の時から一千文字以上の作品を書いてきました。今年はその集大成として楷書・行書・草書の「三體千字文」を書くことにしました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

3月から練習を始めたのですが、半紙での練習段階で先生の許可がなかなかもらえずに、清書に入ることが出来ず、さらには学校帰りに教室に行っても学校での勉強疲れで、教室の机でウトウトしてしまい、気が付けば1時間以上寝てしまって、その日は進まないなどということもあって、締め切りまでに終わるかなぁと心配になりました。
5月になってようやく清書に入り、残りの文字数を数え、1日にどれくらい書けばいいのか、それにはどれくらい時間が必要かを計算しながらGWからは毎日のように教室に通って書き続けました。去年までは一文字抜かしたり、文字の順番を間違えたり、汚してしまったりで何度も書き直しをしていたので、今年は間違えないように気をつけました。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

2才10ヶ月だそうです。
二人の姉が習っているのを見て自分もやりたいと言って教室に行ったそうです。(私は記憶にありません。)

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

書の魅力は、書けば書くほど文字の成長が感じられること。つまり、書いた分だけ上手くなるところです。一千文字以上の作品を毎年書いてきて、何度も間違えたり、一文字抜かしたりで書き直しをしてきました。先生は、間違えると平然とした顔で「は〜い、最初から書き直し」と言います。最初は『また書き直しかぁ』と思いながら書いていましたが、気が付けば書く度にどんどんうまくなっていくのが自分でも感じられるようになりました。努力すれば必ず上手くなるのも書の魅力だと思います。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

文字をまったく書くことも読むこともできなかった私を、今日までずっと指導して頂き、心配や多大な迷惑をかけてきたことと思います。先生方には本当に言葉で言い表せないほど感謝をしています。ありがとうございました。これからは、硬筆も毛筆もさらに上手くなるように精一杯努力したいと思います。
このような賞をいただけたのも、先生方のご指導と家族の応援があってのことだと思います。父は毎回黙って教室まで車で送り迎えという無言の応援をしてくれて、母は厳しく叱咤激励しながらお弁当を作ってくれて、二人の姉や友人たちはラインやメールでいつも応援してくれていました。
来年は高校最終学年です。もう一度銀河作品書道展に出品する機会があるので、さらに上達した作品を出品できるように精進したいと思います。これからも厳しいご指導お願いします。

 

指導者(銀河会千葉本部・松藤春蝉先生)から受賞者(松丸曄情さん)へ

2歳のあなたが、お姉ちゃん達のあとを追い、教室の入り口にある数段の階段を這い上がってきて、自分の体より大きな紙に「パパ」と書いて銀河書道作品展に出品してから、アッという間に15年の月日が流れました。
小さな手で筆を持ち一生懸命に書いていたあなたが、いつの間にか高校生になり、この様な素晴らしい賞をいただけたことが夢のようです。本当におめでとう、松藤書道塾の指導者・生徒みんなが祝福しています。
そして、一緒に教室に通ってくれた二人のお姉さんとそれを毎回車で送り迎えして、お稽古が終わるまで駐車場で待っていてくれたお父様、あなたに常に高い目標を掲げて叱咤激励してくれたお母様、このあなたのご家族とともにこの喜びを共有したいと思います。
小学校・中学校と電車で片道一時間以上かかる私立の学校に通い「毎日沢山の宿題に追われて、数時間しか寝る時間がないんだ」といつも言いながら、それでも書道教室には休まず通ってきましたね。そして、中学になると高校生のお姉ちゃんと同じ文字数の作品を銀河書道作品展で書くようになりました。本人の力以上の作品に取り組んでいるのですから、間違えることも多く、その度に最初から書き直しをしていました。とにかく、何度書き直しになっても決してくじけることなく、教室に来て書き続けました。そして書く度に上達していきました。今回の受賞は、この五年間の忍耐と努力の成果です。
今回の3000文字の作品を仕上げるにあたっても、学校帰りに教室に来て「このまま書くと間違えるから、少し寝てから書く」と言って教室の隅で横になっていることも度々。私たちは、そっと毛布を掛けて寝かせておきました。「一時間経ったら起こしてね」と本人からは言われているものの「疲れてるんだろうなぁ、可哀そうだからそのまま、そのまま…」と教室が終わるまで寝かせておいたこともあります。結局、その日は一文字も書かずに帰ることになるのですが、その分、休日には朝から晩まで教室に籠って黙々と書いていましたね。本当によく頑張りました。
さあ、来年はあなたにとって銀河書道作品展最後の出品になります。あなたの言葉通り、私たちは更に更に厳しい指導をして行きたいと思います。そして、必ず今回よりも素晴らしい成果をおさめることを信じています。頑張りましょう。

書道研究銀河会千葉本部・千葉市中央区川戸町481-7
043-261-4567

 

 


第43回銀河書道作品展 「毎日新聞社賞」


第43回銀河書道作品展・中学生の部・第一席「毎日新聞社賞」は、中学3年生石川友柚さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

母が“私にだよ”とにこにこしながらミッキーの電報を渡してくれました。開けてみると佐伯司朗先生からで、「毎日新聞社賞」と書いてあり、とても驚きました。
夢のようで信じられませんでしたが次の日の朝もミッキーのぬいぐるみが側にあり、何度も見ているうちに嬉しさがこみ上げてきました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

張即之の「李伯嘉墓誌銘」で昨年、初めてこの題材を書きました。その時に、張即之の書く文字の雰囲気が好きになりました。今年も先生と相談して昨年よりも多く文字を書きました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

作品を進める時に紙を汚さないよう、気をつけながら一字一字心をこめて書いていくことです。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

小学校の一年生の時に、三原教室へ母と体験に行きました。先生方が優しく、はじめて持つ筆で書くことがとても楽しかったのを覚えています。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

書くことが楽しく、始めると止まらなくなり、ずっと書いていたくなることです。そして、墨の香りは心から落ち着くので、大好きです。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

いつも温かく丁寧にご指導してくださった先生方のおかげで作品を完成させることができました。書いている時も、先生方から「頑張ってね」と励ましていただいたことも原動力となりました。
総本部の先生方、家族に支えてもらったこと、感謝の気持ちでいっぱいです。どうもありがとうございました。
来年は高校生になります。時間を上手に使って、日々のお稽古を大切にしたいです。ご指導、よろしくお願い致します。

 

指導者(銀河会総本部の先生方)から受賞者(石川友柚さん)へ

石川友柚さん「毎日新聞社賞」おめでとうございます。
友柚さんは、小学6年生の時、「毎日小学生新聞賞」を受賞されました。今回また中学生で「毎日新聞社賞」という大きな賞をいただき、私達指導者もとても嬉しく思います。
小学生の頃から穏やかで落ち着いている友柚さん。あなたのいつも優しい雰囲気は周りの人達も温かい気持ちになります。今回選んだ「李伯嘉墓誌銘」の文字はゆったりした筆の運びで線に強弱があるものです。友柚さんの大らかな気持ちが課題と合っていたのかもしれませんね。
“書”は心をあらわすものだと思います。これからも豊かな心を持ち続けて下さい。そして高校生になっても、丁寧に文字を書いて良い作品をつくっていきましょう。

 

 

書道研究銀河会東京総本部・埼玉県朝霞市三原3-7-15
048-466-5504

 

 


第43回銀河書道作品展 「毎日小学生新聞賞」


第43回銀河書道作品展・小学生の部・第一席「毎日小学生新聞賞」は、小学6年生瀧澤凜音さんが受賞されました。受賞後の感想などを伺いました。


Q1 受賞の知らせを受けたときの感想は?

忘れもしない8月24日の夕方のことでした。受け取った母が、佐伯司朗先生からの可愛いプーさんのぬいぐるみに入った電報を渡してくれました。
同じ教室で学んでいる憧れの先輩が何年か前に受賞していて、すごいなあと憧れていたので、“やったー”と大きな声を出したいくらい、嬉しかったです。頑張って書いて良かったなと思いました。

Q2 作品の題材とそれを選ばれた理由は?

「龍翔鳳舞」を書きました。
他にも書いてみたいなと思う課題があって、とても悩みました。一つ一つの文字は難しいですが、この作品が書けたらすごいだろうなあと思い、完成したことを考えて頑張って書こうと決めました。

Q3 作品を仕上げるうえで特に苦労された点は?

“龍”と“翔”のバランスが難しく、筆を持つ手(肘)の動かし方、角度にも特に気を付けていたので、そこが一番苦労しました。

Q4 ところで、書を始めたのはいつですか?

小学校2年生の時に、いとこのおじさんに勧められて、総本部三原教室に通い始めました。
学区が違うため、友達が誰もいなくて最初は緊張しましたが、佐伯先生や総本部の先生方が優しくご指導してくださったので、楽しく感じました。

Q5 書の魅力はどこにあると思いますか?

嫌な事があった時でも、筆を持ち、書いているといつの間にか無心になっています。そして書き終わるころには、穏やかな気持ちになっていて、そんな不思議な書の魅力が大好きです。

Q6 最後にご指導頂いた先生へのお礼とこれからの抱負について一言お願い致します。

総本部の先生方、いつも優しくご指導いただき、ありがとうございます。このような大きな賞を受賞できたのも、丁寧に教えて下さった先生方のおかげだと感謝しています。
これから中学生になり部活動等で忙しくなると思いますが、大好きな書道を続けていきたいと思います。先生方、これからもよろしくお願い致します。

 

指導者(銀河会総本部の先生方)から受賞者(瀧澤凜音さん)へ

瀧澤凜音さん「小学生毎日新聞賞」おめでとうございます。
凜音さんはいつも礼儀正しく静かに机に向かっていますね。熱心に銀河を学んでいる姿や、半紙の作品を見ると、書くことがとても好きだという気持ちが伝わってきます。
「龍翔鳳舞」の課題は、画数も多く、縦線と横線のバランス等に気をつけながら書いていました。最初の頃は練習したものを貼って見ると4文字のバランスや中心がなかなか思うように揃いませんでしたね。でも、時間の許す限り、納得のいくまで注意深く丁寧に書いていました。
小学校最後の銀河書道作品展でこのような大きな賞をいただきました。この喜びを励みにして、また頑張りましょう。
これからも応援して下さる周りの方々に感謝して心をこめて文字を書き続けてほしいと願っています。

 

 

書道研究銀河会東京総本部・埼玉県朝霞市三原3-7-15
048-466-5504