佐伯司朗理事長「はなまるマーケット」に出演

平成13年12月14日(金)放送の「はなまるマーケット」に佐伯司朗理事長が出演。
同番組内の「クイズママダス」で年賀状の書き方についてコメントをしました。
恵比寿教室でのお稽古の様子も同時に放映されました。

 

平成十三年十二月十四日(金)の「はなまるマーケット」(TBSテレビ)を何も知らずにご覧になった方は、本会の佐伯司朗理事長が登場し、驚いた方も多かったと思います。また、「知らなかった」という方もいらっしゃるかもしれません。
 
十一月の末に、TBSテレビから現代書道研究所・恵比寿教室へ突然電話があり、同番組の「クイズママダス」のコーナーで書道に関する問題を取り上げるにあたり、書道家としてのコメンテーターの依頼があり、佐伯理事長のテレビ出演ということになりました。
 番組ディレクターとの事前打ち合わせが一度あり、「年賀状」の指導風景も合わせて、恵比寿教室での録画取りが決まり、十二月十二日に収録することになりました。
 番組をご覧になれなかった方のために、ここで、収録の様子を誌上公開したいと思います。
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 十二月十二日(水)午前九時、恵比寿教室に集まったのは、佐伯司朗先生、佐伯方舟先生、木下司晟さん、斎藤春代さん、松原司曠さんの五人。みんな、テレビ初出演で朝から緊張していて、いつもと少し様子が違います。教室の襖をはずし、机を並べ道具を出して待っていると、十時にTBSのスタッフと収録機材が到着。スタッフとのあいさつ、台本の確認を終え、早速収録にとりかかりました。
 最初のシーンは、生徒役の三人が机に座り、方舟先生の指導を受けながら年賀状を書く風景。ディレクターの指示に従い、座る位置などを決め、生徒三人が、真剣にはがきに筆を走らせ、そこへ方舟先生が熱心に指導をしている感じで横から覗いている場面の収録がされました。オンエアーでは、数秒のシーンですが、机の上にはがきがたくさん広がっていたのに気付かれた方もあったと思います。あれは、机の位置を変えたり、カメラのアングルを調整したり、リハーサル・本番と何回も何回も行われる間、三人はずっと書き続けていたからなのです。そして、生徒の代表で木下さんが感想を述べる場面。リハーサルに続いて、本番になるのですが、ライトが点いてカメラが目の前に来ると、緊張が増すのか、コメントがリハーサルの時と違ったり、途中で言葉が途切れたり、本番を数回繰り返して、ようやくOKとなり、最初のシーンは終了しました。
 続いて、小筆の使い方についてのコメントを佐伯司朗先生がお話されるシーン。あらかじめ番組スタッフが用意してきた「台本」に従って、先生はカメラに向かって話されるのですが、自分の言葉でなく、用意された文章を話すのと緊張とで、やはり、一度ではうまくいかずに、何回も何回もカメラに向かって話されました。その間、後ろの生徒達は、ずっと正座をして、はがきを書き続けているわけで、これも大変でした。
 ここまでで予定の収録内容は、やっと半分、しかし、時間は十二時を過ぎようとしていました。TBSのスタッフは、別の取材があるとのことで、一度、機材をまとめて出かけることになり、こちらの収録は、一時中断、お昼休みになりました。生徒役の三名は、ここで、出番は終了ということで、教室を後にされました。
 
先生方は、昼食後、TBSのスタッフの帰りを待ちながら、しばし休憩・・・。
 
一時間ほどすると、スタッフが戻ってきて、撮影再開。
 
こんどは、「墨とあるものを混ぜて書くと、文字が変化する」と言う問題の回答シーン。番組では、いとも簡単に、はがきを書いている場面だけが放送されましたが、これが、またまた大変。番組ディレクターが思い描いていた文字の変化と実際が多少違い、台本どおりの変化を出すのが一苦労でした。台本では、卵白を三倍の水に薄めて、そこに墨のついた筆先をちょっとつけて書くと、文字に縁取りができることになっているのですが、これは、紙と墨の割合がうまくできて、何枚も何枚も書いた中で、数枚出来るもので、それを一回で出すことは不可能。生卵を割っては、卵白を取り出し水で薄めて墨をつけ、色々な種類の紙に書いてみる事を何回も繰り返し、時間がどんどん過ぎていきます。台本どおりのものが出来上がり、はがきの接写や卵白を混ぜる場面、書写のアップを撮り終えるころには、時計の針は四時近くになっていました。オンエアーをご覧になった方は、はがきに「馬」の字を佐伯先生が書いている場面で、金色の文鎮に馬の絵があったことに気付いていただけたでしょうか。小道具の細かいところまで気を使っていたのですが、あまりにも放送された時間が短くて・・・。
 
はがきがうまくできたところで、最後に、佐伯先生のコメント撮りがもう一回、先生もカメラに向かうのが慣れてきた様子で、今度は落ち着いてお話され、すぐにOK。
 
「おつかれさま」と言うディレクターの声とともに収録が無事終了したのは、午後四時半を過ぎていて、外は暗くなり始めていました。
 
TBSのスタッフは、手際よく機材をまとめ、疾風の様に去っていきました。私たちも教室中に広げた道具を片付けて、一息ついた頃には、午後五時になっていました。結局、一日がかりの撮影となったのでした。
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 さて、オンエアー当日(十二月十四日)、重大ニュースが起こらないことを祈りながら、朝から6チャンネルをつけて、ビデオの用意もしてテレビの前で待つこと一時間半。「クイズママダス」のコーナーが始まり、十時すぎ、ようやく教室の風景が登場。続いて佐伯先生がアップで画面に、「やった!先生、全国放送だ!!」と興奮しながらテレビに釘付け。あっという間に先生の出演は終了してしまいました。六時間以上もかけて収録したのに、先生の出番は、たったの二分でした。あれほど時間をかけて、年賀状を何枚も何枚も書いていた、松原さんとその「はがき」達は、ほんの一瞬しか画面に映らず、涙・・・。
 しかし、「現代書道研究所恵比寿教室」と「現代書道研究所理事長佐伯司朗さん」のテロップもしっかり画面に映り、全国に現書研の名前が鳴り響いた(?)のは、「めでたし、めでたし」と言うところでしょうか。
 佐伯司朗先生・方舟先生、本当にお疲れさまでした。生徒役三名の方もありがとうございました。

 

 

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